
お腹や太もも、お尻、バスト、ふくらはぎなど、体のさまざまな部分に現れる細い線状の跡。体重の増加や妊娠、成長期の体型変化などをきっかけに「最近、肉割れが目立ってきた」「太ももや二の腕の線が気になる」と感じている方は少なくありません。
一度できると完全に消すのは難しいといわれますが、放置しても少しずつ目立たなくなることもあります。この記事では、肉割れができる仕組みや原因、対策、治療方法について詳しく解説します。肉割れを防ぎたい方や、目立たなくしたい方にとって参考になる内容です。
肉割れとは、皮膚の真皮層が裂けてできる線状の痕で、医学的には「皮膚伸展線条」や「線状皮膚萎縮症」、英語では「ストレッチマーク」と呼ばれます。真皮のコラーゲンやエラスチンは肌のハリを保っていますが、急な体重増減や妊娠、成長期の体形変化で皮膚が急に引き伸ばされると裂けて肉割れが生じます。
肉割れは幅数ミリ、長さ数センチから十数センチの蛇行した線で、初めは赤や紫色、時間が経つと白っぽくなります。かゆみや痛みを伴うこともあり、できやすさには個人差があります。妊娠中にできるものは特に「妊娠線」と呼ばれます。
体重が急に増えたり、ダイエットで急激に痩せたりすると皮膚が伸縮に耐えきれず、コラーゲン線維が損傷して肉割れが生じます。お腹や太もも、お尻、二の腕など脂肪のつきやすい部分に現れやすいです。
妊娠中はお腹や乳房が大きくなり、皮膚が引き伸ばされます。また、ホルモンの影響でコラーゲン生成や皮膚のターンオーバーが抑制されるため、肉割れ(妊娠線)ができやすくなります。
過度な筋力トレーニングなどで筋肉が短期間で増えると、皮膚が引っ張られて肉割れが起こることがあります。肩や胸、腕、太ももなどにできやすいです。
急な身長の伸びや筋肉・脂肪の増加に皮膚が追いつかず、太ももやふくらはぎ、背中などに肉割れができることがあります。成長期の肉割れは予防が難しい場合があります。
加齢や紫外線、乾燥によって真皮のコラーゲンやエラスチンが減少すると、皮膚の弾力が低下し、ちょっとした伸縮でも肉割れが起きやすくなります。
血流が悪いと皮膚に十分な栄養が届かず、新陳代謝が低下します。乾燥や弾力低下により皮膚が裂けやすくなるため、肉割れが生じやすくなります。また、歩き方の癖(浮き指など)も特定部分に負担がかかり、肉割れの原因になります。
基本的には、皮膚が引っ張られやすい場所や脂肪・筋肉がつきやすく乾燥しやすい部位にできやすい傾向があります。
・妊娠中や急激な体重増加で皮膚が大きく引き伸ばされる部位。
・初期は赤紫色やピンク色の線、時間が経つと白っぽく目立つ。
・妊娠線もここにできやすい。
・脂肪や筋肉が多く、急なダイエットや筋トレで皮膚が伸縮に耐えられないことが原因。
・特に太ももの付け根・内側・後ろ側は肉割れが起こりやすい。
・脂肪がつきやすく、座ることで圧力がかかる部位。
・摩擦や乾燥によって皮膚の柔軟性が失われやすく、肉割れが生じやすい。
・思春期や妊娠、豊胸手術などで急激にバストが大きくなると発生。
・特に胸の下側やサイドは脂肪が多く引っ張られやすい。
・脂肪や筋肉がつきやすく、成長期・体重変化・加齢・乾燥などで肌のハリが失われると肉割れが起こる。
・急な身長の伸びや筋トレによって皮膚が引っ張られることが原因。
・特にウエストラインは見落としやすいが、肉割れができやすい。
・成長期やスポーツで筋肉がつくと皮膚が引っ張られる。
・体重変化や乾燥、歩き方の癖によっても発生しやすい。
太っていなくても肉割れが起こるのは、思春期の急な身長の伸びや筋トレによる筋肉の急成長、ホルモンバランスの変化などによって皮膚が急に引き伸ばされることや、真皮の柔軟性が低下することが主な原因です。さらに、加齢や乾燥によってコラーゲン量が減ることも影響します。運動不足や血行不良で皮膚の新陳代謝が低下している場合は、肉割れが起こりやすくなります。
肉割れ(ストレッチマーク)を防ぐには、肌や生活習慣のケアが重要です。
肌が乾燥すると柔軟性が失われ、肉割れができやすくなります。
コラーゲンやヒアルロン酸、セラミド入りのクリームやオイルを使い、日常的に保湿を行いましょう。
できてしまった肉割れも、保湿により目立ちにくくなります。
急激な増減は皮膚に大きな負荷を与えます。
ダイエットや筋トレ、妊娠期でも、急な体重変化を避けるように意識しましょう。
バランスの良い食事と適度な運動で健康的な体型を維持することが大切です。
血行が悪いと肌のターンオーバーが低下します。
ウォーキングやストレッチ、軽い運動、半身浴などで体を温め、血流を良くしましょう。
お風呂での軽いマッサージも、肌の柔軟性向上に効果的です。
タンパク質やビタミンC、鉄分などは、コラーゲン生成や肌のターンオーバーに重要です。
食事やサプリメントで補い、皮膚のハリと弾力をサポートしましょう。
短期間に強い負荷をかけすぎると肉割れの原因になります。
負荷は徐々に増やし、無理なく行うことが大切です。
保湿クリームを使って優しくマッサージすると、血行が促進され皮膚の柔軟性が高まります。
お腹はおへそを中心に円を描くように、下半身は下から上に向かって撫でるように行うと効果的です。
強くこすりすぎないよう注意しましょう。
歩き方や姿勢の癖も肉割れに影響します。
ヒールの高い靴を避けたり、足裏のバランスを整えることで、皮膚への負荷を減らせます。
指先まで意識して歩くと、姿勢改善と肉割れ予防につながります。
紫外線は肌のターンオーバーを低下させ、乾燥やコラーゲン減少を招きます。
日焼け止めや衣服で紫外線を防ぎ、保湿と合わせてケアしましょう。
肉割れは真皮層のダメージで発生します。
食事やサプリメントでコラーゲンを摂取すると、肌のハリ・弾力回復に役立ちます。
効率的にはコラーゲンペプチド入りのサプリがおすすめです。
肉割れや妊娠線は皮膚の深部が傷ついた状態のため、保湿クリームなどのセルフケアでは十分な効果は期待できません。市販のクリームも、使わないよりは良い程度です。
完全に消すことは難しいですが、目立たなくするには美容クリニックや皮膚科での治療が有効です。ここでは、シロノJクリニックの肉割れ治療をご紹介します。
サーマクールFLXは、レーザー光線の何倍もの強さを持つラジオ波(高周波)の熱エネルギ-を利用したたるみ治療器です。
出産後や急激な体重の増減によって皮膚がたるんで出来た妊娠線・肉割れを目立ちにくくするのに効果的です。また、コラーゲンが産生されることで、肉割れ部分に生じている凹み・でこぼこ感の改善が期待できます。 ≪詳しくはこちら≫
皮膚の入れ替えレーザーとも呼ばれる皮膚の再生を促すレーザーです。
皮膚にマイクロ単位の極めて小さいレーザーを点状照射することで、照射部分の皮膚が持つ治癒力によって、新しい皮膚を再生させます。
妊娠・肉割れは一種の傷のようなもので、フラクセルレーザーによって新しい皮膚に入れ替え、妊娠・肉割れを目立ちにくくします。 ≪詳しくはこちら≫
ピコレーザーを使用したフラクショナルレーザーです。マイクロ単位でピコレーザーを点状照射することで、照射した部位はピコレーザーの衝撃波によって破壊され、自己再生力によって新しい皮膚へと再生していきます。線状の凹みがなじむことで、肉割れが目立ちにくくなります。 ≪詳しくはこちら≫
炭酸ガスによるサブシジョン(皮下剥離)と薬剤注入が同時に行える治療機器です。肉割れや妊娠線は、一種の傷跡のようなものです。
炭酸ガスの圧力で粉砕・剥離し、同時に皮膚を再生させる薬剤を投入することで、妊娠線・肉割れを正常組織へと再構築させます。 ≪詳しくはこちら≫
ポリヌクレオチド(PN)を主成分とした皮膚再生剤です。
繊維芽細胞を活性化してコラ-ゲン産生を促すことで、ダメ-ジが回復して健康な皮膚の再生を助けます。皮膚がダメ-ジを受けた状態である妊娠線・肉割れも目立ちにくくなります。フラクセルレ-ザ-やピコフラクショナルとの併用で相乗効果が高まるケ-スが多いのも特徴です。 ≪詳しくはこちら≫
ハイブリッドヒアルロン酸と呼ばれる、従来のフィラーとしてのヒアルロン酸注入剤とは異なり、脂肪幹細胞を活性化してナチュラルな肌の再生を助ける皮膚再生剤です。
プロファイロによって、脂肪幹細胞が活性化し脂肪層が増えることで、妊娠線・肉割れの強い凹みの回復が期待できます。また、脂肪層だけでなく真皮・表皮のダメージも回復してくれるため、妊娠線・肉割れが目立ちにくくなります。レーザー治療との組み合わせもオススメです。 ≪詳しくはこちら≫
肉割れは予防やセルフケアで進行を抑えることはできますが、一度できてしまうと完全に消すのは難しいものです。気になる方は、早めに専門医に相談することで、自分に合ったケア方法を見つけ、目立ちにくい肌作りを目指すことができます。気になる方は、シロノJクリニックでお気軽にご相談ください。 ≪ご予約はこちら≫