ケロイド・瘢痕治療

Keloid, Scar

レーザーで行う段階的な治療は、今までキレイに治せなかった
ケロイド・火傷痕を目立たなくします。

治療について

ケロイドは、皮膚が損傷を受けた後などに発生する赤みの強い盛り上がりのことをいいます。手術跡やニキビ跡などに発生しますが、何もなかった所に突然現れる特発性ケロイドもあります。

ケロイドと盛り上がりのある傷跡はよく似ていますが、最も大きな違いは、ケロイドは損傷を受けていない周囲の健康な皮膚に発赤を認めることが多く、正常な皮膚組織の中にまで浸潤して広がっていき、拡大変化を続けます。

また、ケロイドと肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)の見極めは専門医師でも迷うことがあるため、症例数豊富な医師による診断が重要です。肥厚性瘢痕とは、外傷後に、創面(損傷部分)を修復しようとしてできた線維組織が過剰に産生されることで、いわゆるミミズバレ状の瘢痕が、長期にわたって残存する状態をいいます。

ケロイドの特徴

  • 自然治癒がない
  • 健常組織へ染み出すように広がる
  • ケガや熱傷などの直接的原因がなくても自然にできることがある
  • 出来やすい体質がある

手術による切除縫合は、再発や悪化のリスクが高く、さらに拡大してしまいます。シロノJクリニックでは、ケロイドの性質をよく知る経験豊富な医師により、数種類のレーザーを用いた最適な治療を行っております。

本治療は、レーザーの出力の調整などにおいて高い技術が必要になります。的確な治療をご提供いたします。

ケロイドのレーザー治療例

  1. 炭酸ガスレーザーなどで、皮膚を何回かに分けて丁寧に縮めていきます。
  2. ケロイドが平らな状態になりましたら、皮膚の赤みを取る治療を行います。毛細血管を選択的に縮め、凝固破壊す

シナジーなどのレーザー治療を行い、皮膚の赤みを取り除きます。ケロイドの部分は毛細血管がかなり発達しているため、血液を多く含む上に、炎症の色もあいまってかなりの赤みを帯びています。

さらに、低出力のレーザーを補助的に使用することにより、短期間で効果を上げる対応も行っております。

火傷について

深くない火傷痕であれば、レーザー治療と光治療などの局所療法だけで、キレイに治療することが可能です。平らな傷痕と同じく、火傷をした場合、細胞の活性化を促すダイオードレーザーや色素沈着・赤みを分解するVスターレーザーなどを中心に使用します。

炎症期には、バイオプトロンなどの細胞を修復する光治療も併用します。火傷の後は、なるべく早く治療を始めることが、良い結果に繋がります。早めにご相談をお勧めします。

治療方法

フラクセル2レーザー

皮膚の再生能力に働きかけ、肌を新しい皮膚に入れ替えていく最新かつ画期的なレーザーです。

シナジー

メラニンと毛細血管を破壊して、火傷跡やケロイドの赤みを除去するレーザーです。

炭酸ガスレーザー

盛り上がりが強い傷を削る場合に使用する、手術にも使用される強力なレーザーです。

ダイオードレーザー

低出力なので、細胞を傷つけずに活性化させたり、沈静化させる作用があるレーザーです。ケロイドやまだ新しい傷に使用する場合があります。

注入治療(ヒアルロン酸・ニューフィル)

凹みを盛り上げるために使用します。繰り返し注入することにより、自己コラーゲンが活性化されるため、火傷跡の根治的治療にも繋がります。

ケナコルト剤の注射

強力に炎症を抑える作用があるため、炎症が持続した状態の、盛り上がりが強くでている箇所に使用します。

サーマクール

レーザー光線の何倍もの強さをもつラジオ波(高周波)の熱エネルギーを使用して、自己コラーゲンを産生させることにより、火傷後の凹み改善や皮膚の中の塊を柔らかくする治療機器です。

バイオプトロン

紫外線を100%カットし、太陽光の素晴らしい部分だけを再現した、スイス開発の細胞を修復する光治療機です。火傷などの炎症期に他の治療と併用して使用する場合があります。