美容ブログ

2024年10月22日
繰り返す「大人ニキビ」に悩む方へ

大人ニキビとは

20歳を超えてからできるニキビを大人ニキビと呼びます。

思春期のニキビはホルモンの関係で皮脂分泌が活発になることが主な原因ですが、さまざまな原因のもと発生する大人ニキビは、対処法も複雑で治るまでに時間がかかり再発もしやすくなっています。

大人ニキビの特徴

思春期のニキビと大人ニキビは、形状やできる過程も全く同じでニキビ自体に違いはありませんが、発症しやすい部位やできる要因に違いがあります。

大人ニキビは頬や口もとなどのUゾーンにできやすく、治っても同じ部分にくり返しできることが多いのが特徴です。いったんニキビができてしまうと治りにくい、ニキビ跡が残りやすい、生理周期に合わせてできるといったことも特徴として挙げられます。一方、思春期ニキビはいわゆる生理的なニキビであり、大抵は3~4年経てばなくなります。

大人ニキビの原因

乾燥

肌の乾燥は、ターンオーバーの乱れや皮脂の過剰分泌、バリア機能の低下を引き起こし毛穴をつまらせ毛穴に皮脂がたまる環境をつくります。バリア機能が衰えると外部の刺激から肌を守れなくなり、結果としてニキビができやすくなってしまいます。

食生活の乱れ

油分や糖分の多い食事ばかり食べていると、皮脂の分泌量が多くなり大人ニキビができやすくなります。また、ビタミンやミネラル、タンパク質など肌の健康状態を維持するために必要な栄養素が足りないと肌荒れなどの肌トラブルが起こりやすくなってしまいます。

睡眠不足

眠っている間に肌細胞の新陳代謝を促す成長ホルモンが分泌されて新しい細胞がどんどん作られますが、睡眠時間が足りないと十分な量の成長ホルモンが分泌されなくなり、肌トラブルを起こしやすくなります。

ストレス

自律神経が整った体は交感神経と副交感神経のバランスがうまくとれている状態ですが、ストレスが原因でそのバランスが崩れてしまうこともあります。
ストレスにより自律神経が乱れると、皮脂を過剰に分泌させて角質を厚くする働きをおこない、大人ニキビができやすい肌状態をつくります。

また、自律神経の乱れにより免疫力が低下すると、ニキビが悪化しやすくなってしまいます。

ホルモンバランスの変化の影響

思春期ニキビにはホルモンバランスの乱れが関係していることも多くありますが、大人になってからも女性の場合は生理前や排卵期のホルモンバランスによってニキビができやすい肌状態になります。

生理前には、男性ホルモンと似た働きをもつ黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が増えます。黄体ホルモンは皮脂分泌を活発化させ角質を厚くするため、毛穴が詰まりやすくなりニキビが発生します。

大人ニキビの種類

大人ニキビは、症状によって次のような種類に分けられます。

悪化を防ぐためには、白ニキビの段階で早めにアプローチすることが大切です。

白ニキビ

角質肥厚などによって毛穴の出口がふさがれて、毛穴の中に皮脂が溜まって膨らんでいる状態。炎症はありません。毛穴の汚れを落とすように優しく洗顔したあと、しっかりと保湿をしてあげるだけで治すことが可能です。

黒ニキビ

詰まった皮脂が毛穴を押し広げ開き、詰まっているものが黒く見える状態。黒い色は、毛穴の中で異常に増えた角化細胞と一緒に移送されてきたメラニン色素と考えられています。白ニキビ同様、炎症はありません。炎症性のニキビ(赤ニキビ)に進展する手前です。

赤ニキビ

毛穴の中にたまった皮脂を栄養としてアクネ菌が増殖し、炎症を起こしている状態。痛みやかゆみを伴う場合があります。自己流のケアに頼り過ぎず、この段階では早めに医療機関を受診することをおすすめします。

化膿ニキビ

赤ニキビの炎症が増悪し膿を持った状態。進行すると毛穴の周囲の組織が破壊され、ダメージが真皮にまで及び強い痛みを伴います。またニキビ跡が残る可能性があるため刺激を与えないよう注意し、早めに医療機関を受診しましょう。

予防法と正しいケア方法は?

睡眠をしっかりとる

睡眠はニキビの悪化に関係すると考えられています。肌の新陳代謝を促す働きのある成長ホルモンは眠ってから4時間くらいの間にたくさん分泌されるので、この時間に深く眠ることが大切です。

優しく洗顔する

バリア機能が低下しているニキビ肌ほど、過度の刺激を与えないこと、皮脂を落としすぎないことが大切です。泡立てた洗浄料を使い、肌をこすって刺激を与えないようにやさしく洗いましょう。泡を洗い流すときは熱いお湯を避けて人肌程度のぬるま湯を使い、フェイスラインまで洗い残しがないよう丁寧にすすいでください。肌の乾燥も大人ニキビの要因となるため、洗い過ぎにも十分注意しましょう。

しっかり保湿をおこなう

洗顔後は、肌表面が皮脂で覆われていないため肌の乾燥が進みやすい状態になっています。スキンケアを化粧水だけで済ませずに、乳液やクリームなどで油分を補って肌の乾燥を防ぎましょう。ただし、ニキビの炎症がひどい場合はニキビの部分は避けるように塗りましょう。

毎日の保湿ケアがニキビのできにくいうるおいと皮脂のバランスのよい肌を作ります。

紫外線対策の徹底

過度に紫外線を浴びることは、肌のターンオーバーの乱れを引き起こします。またニキビの炎症を悪化させたり、角質を厚くしたりと、ニキビが治りにくい状態をつくってしまいます。
普段から日焼け止めを使って紫外線対策を欠かさないようにしましょう。

バランスの取れた食事

食事からとる栄養が不足していたり栄養バランスが偏って便通に影響したりすると、大人ニキビの発生や悪化につながる可能性があります。大人ニキビを予防する食事には、日々の食事において糖分や脂質を控え、タンパク質や野菜を意識してとることも大切です。
健やかな肌を育てるためにも、栄養バランスのとれた食事をとることを心がけましょう。

なるべく触らない

ニキビができると気になってつい触ってしまいがちですが、刺激するといつまでも治りませんし悪化につながることもあります。なるべく触らず刺激を与えないように気をつけましょう。

シロノJクリニックでできるニキビ治療

生活習慣やスキンケアを見直して改善を目指すことも可能ですが、できるだけ早く綺麗に改善したい方はシロノJクリニックにご相談下さい。

こちらでは、当院でおこなっているニキビ治療をご紹介します。

ピュアアクネス

ニキビ菌を抑えて根本的にニキビを改善。
ニキビの原因菌であるアクネ桿菌を減らす作用がある光治療器です。
ピュアアクネスの光は、アクネ桿菌が産生するポルフィリン(有機化合物)という物質に吸収され、活性酸素を発生させアクネ桿菌を死滅させます。ニキビはアクネ桿菌が増えすぎていることが一つの悪化原因の為、定期的に行いアクネ菌を抑制する事でニキビが出来にくい肌へと導きます。

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炭酸ガスレーザー

ニキビの膿や皮脂を排出し炎症を鎮めます。
炭酸ガスレーザーを、毛穴が閉鎖して膨らんだ白ニキビや、炎症を起こしている赤ニキビに照射して小さな穴をあけることで、毛穴の中から膿や皮脂が排出され炎症が鎮まりやすく、腫れや膨らんだ状態を素早く治めるのに適しています。またレーザーの熱でニキビ菌を殺菌します。
ニキビ菌を抑えるピュアアクネスと併用すると、より効果的です。

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シルファームX

新しいコンセプトのマイクロニードルRF治療器。オートマチックに穿刺される25本の極細針からRF波(ラジオ波)が照射され、RF波の熱により皮脂腺が小さくなり過剰な皮脂分泌が抑制されることで、ニキビが改善します。また、熱刺激により肌が再生されるため、ニキビの赤み・ニキビ跡の凹凸の改善も期待できます。

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プロフェッショナルピール

「グリコール酸/乳酸/サリチル酸」
3種類の酸を配合した医療機関専用のピーリング剤。
古い角質を取り除いて肌のターンオーバーを正常化させます。
複数の酸の配合により働きがそれぞれ違う酸の効果が期待できるため、より効果的でありながら赤みや皮ムケなどのダウンタイムが少ないのが特徴です。定期的に行う事で肌のターンオーバーが正常化され、肌のくすみ・ざらつき・小じわ・にきびの改善が期待できます。

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イソトレチノイン≪内服薬・外用薬≫

イソトレチノインとは、トレチノイン/レチン/レチン酸などと呼ばれることもあるビタミンA酸です。難治性の重度のニキビ治療薬として、FDA(米国の日本の厚生省にあたる政府機関)の認可を受けており、米国以外にも海外では広く使われており、ロアキュタン/アキュテイン/イソトレイン等の名前で販売されています。内服薬と外用薬があり重度のニキビの場合に使用します。

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スピロノラクトン(アルダクトンA)≪内服薬≫

スピロノラクトンは、男性ホルモンの作用を阻害する作用があります。
男性ホルモンは皮脂分泌を増やす作用があり、過剰な皮脂分泌がニキビの原因となっている場合があります。
スピロノラクトンによって男性ホルモンの作用が低下すると、過剰な皮脂分泌が抑えられ、ニキビが改善するケースがあります。オイリー肌の成人女性のニキビに適しています。

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大人ニキビは治りにくいだけではなく、繰り返し発症する傾向が強いため早めに対処して治すことが大切です。ニキビケアを続けているけど良くならない方はもちろん、自分に合ったケア方法が知りたい方は、お気軽にシロノJクリニックにご相談下さい。