背中ニキビは、顔のニキビとは違って気付きにくいため、早期のケアが難しいという特徴があります。顔にブツブツや赤みが出たらすぐに対応できますが、背中の場合は大きく腫れ上がって初めて気づくことが多く、薬を塗るのもひと苦労です。
そのため、背中ニキビは悪化しやすく、重症化することがよくあります。見えにくい部位にできるため、セルフケアが難しく知らず知らずのうちに悪化してしまうことも。背中ニキビができる原因や、効果的な治療法について詳しくご紹介します。
背中のニキビは、顔と同様に皮脂腺から過剰に分泌された皮脂が毛穴に詰まり、ニキビができることが原因です。特に背中は皮脂腺が多いため、ニキビができやすい部位です。皮脂の分泌はホルモンや生活習慣に大きく影響され、ストレスや不規則な生活、偏った食事が皮脂の分泌を増加させ、背中ニキビを引き起こす可能性があります。
背中のニキビは、皮脂が毛穴に詰まることで炎症が起き、ニキビ跡が残ることもあります。日々の生活習慣を見直すことで、皮脂の分泌を抑え、ニキビを予防することができます。
背中の皮膚は広く、衣類や寝具との接触が多いため、摩擦や刺激を受けやすく、背中ニキビを引き起こしやすい部位です。衣類や寝具の刺激が肌にダメージを与え、バリア機能を低下させ、炎症や乾燥を引き起こし、ニキビを悪化させることがあります。
また、背中は汗腺が豊富で汗をかきやすく、顔と違ってこまめに洗浄しにくいため、蒸れやすくニキビができやすい場所です。衣類や下着の摩擦もニキビを悪化させる原因となります。対策としては、通気性や吸水性に優れた素材の下着を選び、肌に優しい洗剤を使用することが効果的です。背中の清潔を保つことが重要で、蒸れや摩擦を避ける工夫が必要です。
ニキビの原因菌であるアクネ菌は、白ニキビの中で増殖すると炎症を引き起こし、赤ニキビへと進行します。アクネ菌は酸素を嫌う性質があり、毛穴が塞がり皮脂が溜まった白ニキビは、アクネ菌にとって快適な環境です。この状態でアクネ菌が増殖し、炎症物質を生成するため、赤ニキビが発生します。ひどい炎症になると、かゆみや痛みを伴うこともあります。
特に背中は皮脂分泌が多く、毛穴が詰まりやすい部位なので、アクネ菌が増殖しやすく、ニキビが悪化して炎症を引き起こし、最終的にニキビ跡が残ることがあります。ニキビは白ニキビから黒ニキビ、赤ニキビ、黄ニキビへと進行しますが、アクネ菌の増殖によって赤ニキビが発生し、痛みやかゆみを感じることがあります。
正常な肌は28日周期で新陳代謝(ターンオーバー)を行い、古い角質が剥がれ落ちますが、ターンオーバーが乱れると角質が残り、毛穴を塞いでしまいます。この状態を「角質肥厚」と言い、毛穴の出口が塞がれることで皮脂が排出できず、白ニキビ(面皰)になります。
角質肥厚の原因は、紫外線や乾燥、衣類や下着の摩擦、そして男性ホルモン(アンドロゲン)の影響です。加齢やホルモンバランスの乱れ、ストレスなどがターンオーバーを乱し、古い角質が肌に残りやすくなります。これが毛穴を詰まらせ、ニキビの原因となります。
背中ニキビの原因には、強く洗いすぎたり、すすぎ残しがあることが挙げられます。ゴシゴシ洗うことで肌に摩擦が加わり、刺激となってニキビを引き起こします。また、シャンプーやリンス、ボディソープのすすぎ残しも毛穴を詰まらせ、ニキビの原因になります。特に背中は広い面積があり、泡や汚れが残りやすいため、しっかりと洗い流すことが重要です。
シャンプーやトリートメントの成分は肌に残りやすく、背中に流れ落ちた成分が毛穴を詰まらせ、ニキビを引き起こすことがあります。さらに、洗浄時の摩擦による刺激も背中ニキビを悪化させる要因となります。
ストレスは背中ニキビの原因になります。ストレスを感じると自律神経が乱れ、体内の男性ホルモンの感受性が高まり、皮脂の過剰分泌を引き起こします。これにより毛穴が詰まりやすくなり、ニキビが発生します。仕事や人間関係のプレッシャーなど、心理的ストレスが多い環境では、ニキビが悪化しやすくなります。
また、睡眠不足や生活習慣の乱れもニキビの原因となります。良質な睡眠は肌の新陳代謝を促進し、肌の修復を助けますが、睡眠不足が続くと、ストレスホルモンの分泌が増え、ホルモンバランスが崩れて皮脂の分泌が増加します。
さらに、食事内容が高脂肪・高糖質であると、皮脂の分泌が増え、炎症を引き起こしやすくなります。ストレス、睡眠不足、食生活の乱れが重なると、背中ニキビが発生、悪化しやすくなります。
背中ニキビを防ぐためには、ボディーソープや石鹸の洗い残しを避けることが大切です。背中を洗う際は、シャンプーやボディーソープが残らないよう、しっかりと念入りに洗い流しましょう。また、摩擦による刺激もニキビの原因になるため、洗う時は泡立てたソープで優しくなでるように洗い、手が届かない場合は肌に優しいタオルを使って注意深く洗いましょう。
背中は顔よりもケアが後回しになりがちですが、清潔に保つことが重要です。汗を吸いやすい肌着を選び、汗をかいたらこまめに着替え、清潔を維持することが大切です。過度な刺激を避けるため、毎日の洗浄は泡立てた洗浄剤を使い、優しく洗い流しましょう。
背中の乾燥はニキビを引き起こしやすいため、しっかりと保湿ケアを行いましょう。特にお風呂後は肌が乾燥しやすいので、市販薬やボディローションで保湿を忘れずに行ってください。お風呂後、背中の水分をタオルでやさしく吸い取る際、ゴシゴシ擦らないよう注意しましょう。
また、乾燥によって皮脂分泌が増え毛穴が詰まりやすくなるため、保湿ケアが重要です。ノンコメドジェニックテスト済みの化粧水などを使用し、逆さにして使えるスプレータイプを選ぶと、背中の保湿がしやすくなります。加えて、紫外線対策も欠かせません。紫外線によるダメージはニキビやニキビ跡の原因となるため、日焼け止めはスプレータイプを使用するのがおすすめです。
背中のニキビやニキビ跡を改善するためには、生活習慣の見直しが重要です。皮脂の過剰分泌やターンオーバーの乱れを防ぐために、規則正しい生活習慣を心がけましょう。
具体的には、栄養バランスの整った食事を摂り、ビタミンA・B・C・Eやミネラルを多く含む食品を意識的に取り入れることが大切です。質の良い睡眠を確保し、ストレスを溜め込まないようにすることも重要です。ストレス対策として、リラックスできる時間を作る、軽い運動をするなど、自分なりの方法でリフレッシュしましょう。
また、睡眠不足は体にとって大きなストレスになるため、良質な睡眠を心がけることも忘れずに。生活習慣の改善やインナーケアを実践することで、背中ニキビの予防や改善が期待できます。
生活習慣やセルフケアで背中ニキビが改善しない場合、医療機関での治療をお勧めします。皮膚科では塗り薬や抗生剤で治療しますが、ニキビ跡や色素沈着は保険診療外です。炎症によるニキビ跡が残った場合、美容皮膚科での治療が効果的です。美容皮膚科では見た目の改善が期待できます。
こちらでは、シロノJクリニックで行っている背中ニキビの治療方法をご紹介します。
ニキビ菌を抑えて根本的にニキビを改善。
ニキビの原因菌であるアクネ桿菌を減らす作用がある光治療器です。
ピュアアクネスの光は、アクネ桿菌が産生するポルフィリン(有機化合物)という物質に吸収され、活性酸素を発生させアクネ桿菌を死滅させます。ニキビはアクネ桿菌が増えすぎていることが一つの悪化原因の為、定期的に行いアクネ菌を抑制する事でニキビが出来にくい肌へと導きます。
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ニキビの赤みや色素沈着を吸収分解!フォトシルクプラスの光は、血管やニキビの赤みに吸収され、炎症性のニキビやニキビ跡の赤みを改善、予防する効果が期待できます。
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新しいコンセプトのマイクロニードルRF治療器。オートマチックに穿刺される25本の極細針からRF波(ラジオ波)が照射され、RF波の熱により皮脂腺が小さくなり過剰な皮脂分泌が抑制されることで、ニキビが改善します。また、熱刺激により肌が再生されるため、ニキビの赤みやニキビ跡の凹凸の改善も期待できます。
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「グリコール酸/乳酸/サリチル酸」3種類の酸を配合した医療機関専用のピーリング剤。古い角質を取り除いて肌のターンオーバーを正常化させます。
複数の酸の配合により働きがそれぞれ違う酸の効果が期待できるため、より効果的でありながら赤みや皮ムケなどのダウンタイムが少ないのが特徴です。定期的に行う事で肌のターンオーバーが正常化され、肌のくすみ・ざらつき・小じわ・にきびの改善が期待できます。
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150ミクロンの酸化アルミニウム(通称:アルミナ)という細かい粒子を皮膚に吹きかけ同時に吸引することで、皮膚表面の古い角質を物理的に除去するピーリングです。酸などの薬剤を使わないため、一般的なケミカルピーリングが肌に合わない方でも受けていただきやすいピーリングです。毛穴の皮脂詰まりや角質を解消し、ニキビが出来にくい肌へ導きます。
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背中ニキビは気づきにくく、ケアもしづらいため、気になる場合は専門の病院で相談することをおすすめします。現在では多くの治療法が登場しており、シロノJクリニックでは肌質や症状に合わせた適切な治療を提供しています。
背中ニキビに悩んでいる方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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