美容ブログ

2025年5月6日
気になる二の腕のブツブツ、、「毛孔性苔癬」の原因と対策

二の腕のブツブツ、気になっていませんか?

暖かくなり、肌の露出が増えるこの季節。「ノースリーブは避けている…」「ブツブツをきれいにしたいけれど、どうケアすればいいのかわからない…」
そんなお悩みを抱える方が増えています。

今回は、二の腕のブツブツの原因と、すべすべ肌を手に入れるためのケア方法をご紹介します。

二の腕のブツブツの正体

肌がサメのようにブツブツしたりザラザラしたりする状態のことを一般的に「サメ肌」と言いますが、この正体は「毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)」という皮膚疾患である可能性が高いです。

湿疹やニキビなどのケースもありますが、ブツブツの色が皮膚と同じ色だったり、薄い赤色や茶褐色の場合は、約9割が毛孔性苔癬と考えられています。

毛孔性苔癬とは?

二の腕のブツブツの原因として最も多い毛孔性苔癬は「毛孔性角化症(もうこうせいかくかしょう)」とも呼ばれる遺伝性皮膚疾患の一種です。

皮膚疾患というと「病気!?」と驚かれる方もいるかもしれませんが、毛孔性苔癬は良性の皮膚疾患です。そのため治療は必須ではなく、健康上は放っておいても全く問題ありません。
また、他人に感染することもありません。

ただし、目に見える症状があるので、特に女性の場合は精神的なダメージが大きいでしょう。

発症の原因

実は毛孔性苔癬ができる原因ははっきりとは解明されていません。しかし、いくつかの要因が考えられています。

要因として最も有力なのは、遺伝による発症です。

両親のどちらかが毛孔性苔癬を発症していた場合、高確率で子供も発症することがわかっています。

次に考えられる要因は、ターンオーバーの乱れです。

毛穴の出口周辺のターンオーバーの乱れによって毛穴に角質が溜まり、ブツブツとした盛り上がりができます。

その他、肥満や乾燥肌、アトピー性皮膚炎が関係している場合もあります。

毛孔性苔癬の症状

前述した通り、毛孔性苔癬は小さなブツブツが多数でき、触るとザラザラしているのが特徴です。ブツブツは皮膚と同じ色や薄い赤、茶褐色をしています。

男性と比べると女性に多い皮膚疾患と言われており、子どもから20歳くらいまでの若い人に発生しやすく、30代以降になると自然に改善される場合が多いです。ただし中には、40代、50代になっても治らない方もいます。

良性の皮膚疾患であり、他の人に感染することもないため健康上の問題はありません。主な問題は「見た目が気になる」という美容的な問題になります。

二の腕の他に、背中や太もも、お尻、頬などにも症状が現れることがあり、基本的には痛みやかゆみを生じない皮膚疾患です。

もし炎症が起きていたり、痛みがあったりした場合は毛孔性苔癬以外の皮膚疾患の可能性があるため早急に病院を受診することをおすすめします。

予防とケア方法

刺激を避ける

皮膚に刺激を与えると、かえって症状が悪化する恐れがあるので、なるべく刺激を与えないようにしてください。

ブツブツが気になっても、触ったり、ゴシゴシこすったりするのはNGです。衣類による摩擦も症状を悪化させるため、肌に優しい素材の服を選び、タイトすぎる衣類は避けましょう。

角質ケア・保湿ケア

毛孔性苔癬は肌のターンオーバーが正常に働かず、古い皮膚が剥がれ落ちていない状態です。

週に1回程度、角質ケアができるスキンケア用品でマイルドなピーリングをおこなうと、肌の角質層を健康に保ち、毛穴の詰まりを予防するのに役立ちます。ただし、過度な角質除去は刺激になってしまうので避けましょう。

また、乾燥していると肌が硬くなってターンオーバーが正常に働きにくい状態になってしまうため、角質ケアに加えて、入浴後など肌が乾燥しやすいタイミングで保湿ケアをするよう心掛けましょう。

生活習慣の改善

生活習慣の乱れは肌のターンオーバーの乱れにつながります。

バランスの取れた食事、十分な睡眠時間、適度な運動を意識してください。

特に意識すべきは、肥満対策です。肥満は毛孔性苔癬を悪化させるため、適正体重の維持を心掛けましょう。

毛孔性苔癬の治療方法

よく使われる薬

角質を柔らかくして除去する効果のあるサリチル酸や尿素を配合したクリーム、ヘパリン類似物質を配合したヒルロイドなどの保湿剤がよく使われます。これらの塗り薬は、厚くなった角質層を効率的に除去し、肌の表面を滑らかにするのに役立ちます。

皮膚科で処方してもらうほか、市販薬を購入することも可能です。

手軽に購入できる市販薬は便利ですが、より高い効果を得るためには、自己判断せずに医師による診察を受けることをおすすめします。

ピーリング

ピーリングは、毛穴に詰まった余分な角質を取り除き、肌の新陳代謝を促して、新しい皮膚の再生を助けます。

定期的にピーリングを行うことで毛孔性苔癬の改善が期待できます。

角質を除去すると肌のバリア機能が一時的に低下するので、肌が乾燥しやすくなります。治療後は保湿を重視したスキンケアを行うようにしてください。

〈詳しくはこちら

ダーマペン

ダーマペンは、複数の極細針を搭載したペン型の器具を使用し、皮膚に微細な穴を開けることで、皮膚本来の創傷治癒力を活かして再生を促す治療法です。

肌の質感を改善し、毛穴の詰まりを減少させる効果があります。

〈詳しくはこちら

フラクセルレーザー

フラクセルレーザーは、レーザーを点状照射して皮膚に微小な熱傷をつくり、その治癒過程によって新しい皮膚へ再生させる治療です。

肌が再生するため、毛孔性苔癬と同時にニキビ跡や色素沈着などの改善も期待できます。

〈詳しくはこちら

気になる二の腕のブツブツは、ほとんどが「毛孔性苔癬」という良性の皮膚疾患です。
健康上の問題はありませんが、見た目が気になることから、肌の露出が増えるこの季節には特にご相談が増えています。

なるべく早く効果を実感したいという方には美容クリニックでの治療がおすすめです。

シロノJクリニックでは、各種ピーリングやレーザー治療などの中から、お肌の状態に応じて最適な治療方法をご提案いたします。

お気軽にご相談ください。

〈ご予約はこちらから〉