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2025年9月30日
秋の肌は乾燥のサインを見逃さない!正しいケアでトラブル予防

秋は過ごしやすい気候が魅力ですが、肌にとってはストレスの多い季節です。夏の紫外線や汗、冷房による乾燥ダメージが蓄積した状態で、さらに気温や湿度の低下、寒暖差、皮脂分泌の減少、さらには秋花粉などが肌に追い打ちをかけます。


このような環境の変化により、秋の肌は見た目以上に疲れており、乾燥しやすくなっているのです。

乾燥が進むとどうなる?

肌が水分を失い乾燥すると、バリア機能が低下して外部の刺激に弱くなります。これにより、普段は気にならない気温の変化や乾燥、ダニ・ハウスダスト、雑菌などに敏感に反応し、痛みやかゆみが生じることがあります。

乾燥肌の初期段階では、洗顔後のつっぱり感や化粧品の浸透が悪くなる、肌がゴワついてツヤがなくなるといった症状が見られますが、この段階で自覚がない人も多いのが特徴です。

さらに進行すると、小じわが増えたり、肌のくすみが目立つようになり、中には化粧水がしみてヒリヒリする方もいます。乾燥は肌老化の入口とも言われており、放置すると浅い小じわだけでなく、深いシワやたるみ、シミの悪化、くすみ、ハリや弾力の低下、毛穴の詰まりやニキビなど、多くのトラブルにつながる恐れがあります。

また、乾燥によるバリア機能の低下は赤みやヒリヒリ、かゆみといった敏感肌状態を引き起こし、肌トラブルを悪化させることもあります。肌の乾燥はあらゆるトラブルの引き金となり、最終的には肌老化を加速させる大きな要因となるため、早めの対策が重要です。

秋の乾燥肌の主な原因まとめ

空気の乾燥

秋は湿度が一気に下がり、空気が乾燥しやすくなります。特に10月以降は湿度が10~20%以上低下し、肌から水分が奪われやすい環境に。

さらに、暖房の使用が始まると室内の空気も乾燥し、肌の乾燥は一層進行します。これにより「かさつき」「ごわつき」「くすみ」などが現れやすくなるのです。

夏の紫外線ダメージの蓄積

秋の肌は、夏に受けた紫外線のダメージを引きずっている状態です。紫外線は肌内部のコラーゲンやエラスチンを破壊し、バリア機能を低下させます。

バリア機能が弱くなると、乾燥だけでなく、外的刺激(花粉・ほこり・マスクなど)にも敏感に反応し、肌荒れを引き起こしやすくなります。

生活習慣の乱れ(睡眠・食事・ストレス)

肌の健康は日々の生活習慣にも大きく左右されます。

・睡眠不足:成長ホルモンの分泌が減り、ターンオーバーが乱れる

・偏った食事:必要な栄養素(ビタミン・ミネラル・脂質)が不足し、肌の再生力が低下

・ストレスの蓄積:活性酸素が増え、肌の保湿成分を破壊。乾燥やシワの原因に

こうした内的要因も、秋の乾燥肌の一因です。

間違ったスキンケア

意外と多いのが、スキンケアそのものが乾燥の原因になっているケースです。

・熱いお湯での洗顔

・ゴシゴシこするような洗い方

・洗顔後の保湿不足
これらは肌の皮脂膜を壊し、バリア機能の低下を招きます。正しい洗顔方法と保湿ケアが大切です。

紫外線対策不足

秋は夏よりも紫外線が弱まると思われがちですが、UVA(肌の奥に届く紫外線)は一年中降り注いでいます。
紫外線対策を怠ると、乾燥や炎症の原因になるだけでなく、肌の老化も加速させてしまいます。

肌のターンオーバーの乱れ

紫外線や生活習慣の乱れにより、肌のターンオーバーが停滞すると、古い角質が肌に残り、ゴワつきやくすみを引き起こします。
正常なターンオーバーが行われないと、保湿成分の生成も低下し、乾燥しやすい肌になってしまいます。

秋は、夏の疲労が表面化し始め、なおかつ空気の乾燥が進むという“過渡期”です。
冬の本格的な乾燥シーズンを迎える前に、早めのケアを心がけることで、乾燥肌を予防・改善することができます。

肌の乾燥を防ぐには

紫外線対策(UVケア)を徹底する

秋になっても紫外線は油断できません。特にUVA(肌の奥深くまで届く紫外線)は、季節を問わず降り注いでおり、気づかないうちに肌のバリア機能をじわじわと低下させてしまいます。

そのため、秋も引き続き紫外線対策を行うことが大切です。日焼け止めはSPF40~50+程度のものを選び、汗や摩擦によって落ちた場合には、こまめに塗り直すようにしましょう。

なお、紫外線を浴び続けることでメラニン色素が過剰に生成され、シミやそばかすの原因となることも。美白ケアを意識している方にとっても、紫外線対策は秋以降も欠かせないポイントです。

洗顔・クレンジングはやさしく丁寧に

乾燥しやすい秋の肌にとって、摩擦や過剰な洗浄は大きな負担になります。だからこそ、スキンケアの基本となる洗顔やクレンジングの見直しがとても重要です。

クレンジングは、肌への刺激が少ないミルクタイプやクリームタイプを選ぶのがおすすめ。肌に必要なうるおいを守りながら、メイクや皮脂汚れをやさしく落とすことができます。

洗顔時には、しっかりと泡立てた濃密な泡で肌を包み込むように洗いましょう。汚れを落とそうとしてゴシゴシと強くこすってしまうのはNGです。摩擦が肌のバリア機能を低下させ、乾燥や肌荒れの原因になってしまいます。

すすぎは、36~38度程度のぬるま湯を使い、やさしく丁寧に泡を流すことがポイント。熱すぎるお湯は、肌にとって必要な皮脂まで洗い流してしまうため避けましょう。

保湿をしっかりおこなう

乾燥が気になる季節において、スキンケアの要となるのは保湿です。

保湿の基本は、水分と油分のバランスを整えること。
まず洗顔後は、肌の水分がどんどん蒸発してしまうため、できるだけ早く(10分以内)保湿を始めましょう。

化粧水でしっかりと水分を与えたあとは、乳液やクリームで油分の膜を作り、水分が逃げないようにフタをすることが大切です。

また、スキンケアアイテムを選ぶ際には、セラミド・ヒアルロン酸・グリセリンなどの保湿成分が配合されているものを意識して選ぶと、より高い保湿効果が期待できます。

食生活で内側から肌を整える

美しい肌は外側からのケアだけでなく、内側からのサポートも大切です。栄養バランスの整った食事を意識することで、肌のターンオーバー(再生サイクル)が整い、乾燥に負けない強い肌を育てることができます。

特に意識したい栄養素は、まずビタミンB群。これは肌や粘膜の健康維持や代謝の促進に役立ち、納豆やモロヘイヤ、鶏むね肉などに多く含まれています。次にビタミンEは強い抗酸化作用で肌の老化を防ぎ、血行を良くするため、アーモンドやかぼちゃ、ほうれん草がおすすめです。ビタミンCはメラニンの生成を抑え、透明感のある肌へ導く効果があり、柑橘類やキウイ、ブロッコリーに豊富です。そして亜鉛は細胞の再生やホルモンバランスの維持に関わり、牡蠣や赤身肉、ナッツ類から摂取できます。

これらの栄養素を毎日の食事でバランスよく取り入れることで、秋冬の乾燥に負けない健やかな肌作りを内側からサポートしましょう。外側の保湿ケアと合わせて、体の内側からのケアもぜひ心がけてください。

良質な睡眠でターンオーバーを整える

睡眠中は、肌細胞の修復を促す成長ホルモンが分泌される大切な時間です。特に午後10時から午前2時までは“肌のゴールデンタイム”と呼ばれ、この時間帯の質の良い睡眠が肌の再生に大きく影響します。寝る直前のスマホ操作やカフェインの摂取は控え、良質な眠りを意識しましょう。

うるおいを維持するためには

うるおいを維持するために以下の対策を取り入れましょう。

まず、部屋の湿度を上げることが大切です。乾燥しやすい季節は肌も乾燥しやすいため、加湿器を使ったり、濡れたタオルを部屋に干すなどして、湿度を60〜70%程度に保つようにしましょう。こうした環境づくりで、肌が乾燥した空気にさらされるのを防げます。

次に、スキンケアの保湿アイテムを見直すことも重要です。空気が乾燥すると、いつもの保湿ケアだけでは物足りなく感じることもあります。そんなときは、美容液やブースターオイルをプラスしてみましょう。乾燥で硬くなった肌を柔らかくほぐし、水分を吸収しやすい状態に整えることで、その後のスキンケア効果が高まります。

さらに、乳液とクリームを肌の状態に合わせて使い分けるのもおすすめです。クリームは乳液より油分が多く、よりしっとりした仕上がりになります。秋や冬の乾燥が気になる時期は、乳液の代わりにクリームを使ったり、乳液の後にクリームを重ねて肌の水分蒸発を防ぎましょう。

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メソリフトは、ドイツのMeddrop社開発のTDA SYSTEMという技術を使用し、非接触・非侵襲的に有効成分を皮膚深層(真皮層)へ浸透させるメソシステムです。高圧酸素ジェットにより美容有効成分を肌の奥まで届けます。痛みはほとんど無く、目元・口元などデリケートな部分にも施術することが可能です。症状・目的に合わせた有効成分を注入し、顔・首・手の甲のたるみ・シワ・美白の治療・予防に効果的です。レーザー等、他の治療との併用でさらなる相乗効果も期待できます。

夏の紫外線ダメージや秋の乾燥しやすい季節に負けない肌を保つためには、日々の丁寧な保湿ケアだけでなく、ストレスをためないことや十分な睡眠をとるなど、生活習慣の見直しも大切です。季節の変わり目は肌へのストレスが増えやすいため、化粧品も季節に合わせて保湿力の高いものに切り替えることをおすすめします。シロノJクリニックでは、お一人おひとりの悩みに寄り添い、最適なケアをご提案しております。どうぞお気軽にご相談ください。

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