
スキンケアアイテムのパッケージでよく目にするヒアルロン酸やセラミド、コラーゲンなどの保湿成分。聞いたことはあっても、それぞれがどんな働きをするのか、実はよく知らないという方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、代表的な保湿成分の種類と特徴をわかりやすく解説し、自分に合った成分選びのヒントをご紹介します。
「保湿因子」とは、肌の水分を保ち、乾燥を防ぐために重要な成分です。主に角質層(肌のいちばん外側)に存在する天然の保湿成分で、外からの保湿成分とは異なり、もともと肌が自ら作り出しているものを指します。
代表的な保湿因子
《天然保湿因子(NMF)》
成分の半分が肌の潤いの素でもあるアミノ酸で構成されていて、角層の中で水分を抱え保持する役割があります。
《細胞間脂質》
角質細胞の隙間を埋めるセラミドなどの脂質で、肌内部の水分を抱え込み潤いを保つとともに、水分の蒸発を防ぎ、外部刺激の侵入を防ぐバリア機能を担う成分です。
《皮脂膜》
皮脂腺からの皮脂と汗腺からの汗が混ざってできる肌表面の薄い膜で、水分の蒸発を防ぎながら外部刺激から肌を守る保湿とバリアの役割を持ちます。しかし、ホルモンバランスや食事が乱れ皮脂が多すぎるとベタつきやニキビの原因にもなります。
健やかで潤いのある肌の維持には、これら3つの要素が正常に機能することが重要です。
肌の潤いを保つための成分には、さまざまなものがあります。スキンケア製品によく配合されている代表的な保湿成分の、それぞれの働きや役割についてわかりやすく解説していきます。
【ヒアルロン酸】
ヒアルロン酸は、1gでおよそ6Lもの水分保持力があります。水分を抱え込み、肌の乾燥を防ぎ、肌のハリを保つのに欠かせない成分です。細胞と細胞の間に多く存在するゼリー状の成分で、細胞同士をつなぎクッションのような役割で肌の細胞を守っています。
【コラーゲン】
コラーゲンは、肌の構造を支えるタンパク質で、私たちの身体にもともと存在しています。特に肌の真皮層に多く含まれ、ハリや弾力を保つ役割を果たします。また、骨や軟骨、目の組織にも含まれています。
【エラスチン】
エラスチンは、肌の真皮層に存在する弾力性のあるタンパク質で、コラーゲンとともに肌のハリや弾力を保つ役割を果たします。ゴムのように伸縮する性質があり、肌をしなやかに保ちます。
【セラミド】
セラミドは、肌の一番外側にある角質層に存在する「角質細胞間脂質」の主成分で、水分と油分を閉じ込める働きがあります。肌のうるおいを保ち、外部刺激から守るバリア機能を支える重要な成分です。肌内部のセラミドが不足すると、肌が敏感になります。
【アミノ酸】
アミノ酸は、肌のうるおいを保つ天然保湿因子(NMF)の主成分であり、体をつくるタンパク質の材料でもある重要な成分です。ターンオーバーを整えて肌を健やかに保ちます。加齢や生活習慣の乱れで不足しがちなため、食事やサプリメントで体の内側からもケアしていきましょう。
【グリセリン】
グリセリンは、やや粘性があり高い吸水性を持つ保湿成分。肌にうるおいを引き寄せてキープし、乾燥や敏感肌のケアにも適しています。化粧水からクリームまで幅広いスキンケアに配合されています。
【スクワラン】
スクワランは、皮膚への浸透性が高い油性の保湿成分で、水分の蒸発を防ぐフタの役割を果たします。植物性と動物性の2種類があり、どちらも肌のうるおいを守り、バリア機能をサポート。伸びが良く、マッサージオイルとして使われることもあります。
●クレンジング選びに注意
毎日のクレンジングも保湿のために気をつけたい大切なスキンケアのひとつです。
クレンジング剤には、メイクを落とすために界面活性剤が使われていることがありますが、これが肌のバリア機能を刺激し、セラミドなどの保湿成分を失わせる原因になることも。乾燥を招く可能性があるため、注意が必要です。
乾燥が気になる方は、「界面活性剤フリー」や「合成界面活性剤不使用」と記載されたクレンジングを選ぶのがおすすめです。
〈おすすめクレンジング〉

・200ml ¥3.960
W洗顔不要
キレート成分がメイク汚れを選択的にキャッチするため、しっかりメイクにもすっぴんにも使えます。
泡立て不足による摩擦を軽減
特殊ポンプフォーマーにより、誰でも簡単に弾力のあるきめ細かい泡が作れるため、泡立て不足による肌への摩擦を最小限に抑えることができます。
肌に負担の少ない成分を厳選
肌への刺激になりやすい成分は配合していません。
無香料・無着色・無鉱物油・パラベンフリー・アルコールフリー・石油系界面活性剤フリー
●保湿成分は複数取り入れる
保湿成分は1種類だけでなく、複数取り入れるのがしっとり肌への近道。
化粧水や美容液など、アイテムごとに異なる保湿成分を使うことで、さまざまな角度からうるおいをサポートできます。
●保湿成分を補った後は乳液・クリームなどでフタを
肌のうるおいは、角質層の「バリア機能」によって守られています。乾燥や紫外線などの外的刺激から肌を守る大切な働きですが、生活習慣やスキンケアの影響で低下すると、水分や保湿成分が逃げやすくなり、乾燥の原因に。
大切なのは、水分を補ったあとに油分でしっかフタをすること。化粧水や美容液のあとに、乳液やクリームを重ねてうるおいをキープしましょう。
「補ったら、フタをする」この基本を忘れずに、バリア機能を整え、しっとり肌を目指しましょう。
保湿成分は種類ごとに働きや保湿力が異なります。どの成分を取り入れるかで肌へのアプローチも変わるため、成分名に注目して選ぶことが大切です。
より自分に合ったケア方法や成分のアドバイスを受けたい方は、ぜひシロノJクリニックまでご相談ください。プロのサポートで、乾燥知らずのしっとり美肌を目指しましょう。
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