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2025年1月14日
「レチノール美容」とは? -期待できる効果と注意点-

近年、レチノールはシワやハリに効くアンチエイジング成分として注目されています。

今回はレチノールについて具体的にどのような効果が期待できるのか詳しく解説します。

レチノールとは

レチノールはビタミンAの一種で、エイジングケアの治療に用いられている成分です。

欧米のニキビ治療薬である「レチノイン(レチノールの仲間の成分)」を使用した患者が、傷だけでなくシワも消えていたことがきっかけとなり、一気に注目を集めました。

ビタミンAは皮膚や粘膜、目の健康を維持する他、抗酸化作用もあり、肌を若々しく保つ効果があるといわれています。

ビタミンAは体内では生成されないので、食品やサプリメントなどで摂取したり、スキンケアで外側から補う必要があります。

レチノールの作用

レチノールは皮膚細胞内にある受容体と結合し、細胞の分化や増殖を促す働きがあります。具体的には、表皮の肌細胞の新陳代謝を活発にしたり、真皮のコラーゲンやヒアルロン酸の生成を活性化します。

つまり、レチノールを使用するとターンオーバーの促進によって肌表面の古い細胞は剥がれ落ち、皮膚の深い部分である真皮を厚くすることができます。

レチノールで肌の新陳代謝が活発になれば、シミの原因であるメラニン色素も排出されやすくなり、くすみやゴワつきを抑え、ふっくらした肌を目指すことがでます。

レチノールに期待できる効果

肌のターンオーバー促進

加齢や生活の乱れなどによってターンオーバーの周期が乱れると、古い細胞がうまく排出されず、肌のゴワつきやくすみが目立ったり、シミやニキビ跡の原因となります。

レチノールは表皮の新陳代謝を促進する作用があり、肌のターンオーバーを促すので、肌トラブルを改善しやすく、キメ細かい、なめらかでくすみのない肌へ導きます。

潤い・ハリ感のある肌に

シワ・たるみなどのエイジングケアに用いられたレチノールですが、近年は保湿作用も注目されています。

レチノールを使用することで肌内部のコラーゲンやヒアルロン酸などの美容成分の生成が促され、内側から潤いのある肌質になります。

また、コラーゲンと同様に真皮に存在しているエラスチンという繊維性のタンパク質もレチノールの効果によって質が高まります。

このエラスチンは、肌の弾力においてとても重要な役割を担っています。

シワ・たるみの改善

コラーゲンやエラスチンは肌に元々存在していますが、年齢を重ねるごとに減少し、シワやたるみに繋がります。

前述したように、レチノールはコラーゲンやヒアルロン酸の生成を促すほか、エラスチンの質を向上させる働きがあります。

肌の奥深くからふっくらとするため、シワが目立たなくなり、たるみのある部分もハリが出て若々しい素肌になります。

目の周りも、レチノール配合の化粧品などを使うことで、ピンっとハリのある目元になります。

シミの改善

シミの原因は、主に肌に蓄積されたメラニン色素です。

メラニン色素は古い角質とともに皮膚の表面に押し上げられ、自然に肌の外へ排出されますが、肌のターンオーバーが乱れると蓄積し、シミになってしまいます。

レチノールの効果でターンオーバーが促されると、メラニンが排出されやすくなるため、シミの改善が期待できます。

ニキビ・ニキビ跡の改善

ニキビは、毛穴に角質が詰まり、アクネ菌が増殖して炎症を起こすことが原因の一つです。

レチノールは皮脂の分泌を抑制し、肌のターンオーバーが促進されるので、古い角質が溜まりにくくなり、皮脂の排出がスムーズになります。そのため、ニキビの発生を抑制する効果があります。

また、炎症後の色素沈着であるニキビ跡も、メラニン色素が外へ排出されることで、改善が期待できます。

毛穴の開き・黒ずみの改善

毛穴は肌の弾力低下によってたるみ毛穴となり、毛穴の開きが目立つようになります。
また皮脂が過剰に分泌されると角栓が詰まり、毛穴が広がり、詰まった角栓が酸化して黒くなります。

レチノールは皮脂の分泌を抑制するため、過剰な皮脂分泌による毛穴の広がりを抑えるとともに、ターンオーバーが促進されることで古い角質が剥がれ角栓も詰まりにくくなります。
コラーゲン生成が促進されるため、たるみ毛穴への効果も期待できます。

レチノールの副作用

レチノールを使用すると『レチノイド反応(A反応)』という副作用が現れることがあります。

これはレチノールに肌が過剰に反応することにより生じるもので、主に「赤み」「皮剥け」「乾燥」「つっぱり感」などの症状があります。

特に乾燥肌や敏感肌、使い始めたばかりの方や肌のビタミンAが不足している方は、A反応が起こりやすい傾向にあります。反対にオイリー肌の方やお肌にビタミンAが充足している方はA反応が出にくいことがあります。

A反応は、使用し続けると徐々に治っていきますが、症状がひどい場合や改善しない場合は速やかに医療機関を受診しましょう。A反応を防ぐためには少量を2、3日おきの使用から始め、少しずつ使用量・頻度を増やしましょう。

レチノール使用時の注意点

数か月使い続ける

レチノールは即効性があるわけではありません。効果を実感するまでに2~3か月程度使い続ける必要があります。

人によっては赤みや皮むけなどの副作用が強く現れ、途中で挫折してしまう可能性があります。

2~3か月使い続けることを想定し、濃度・費用ともに無理なく使い続けられる製剤を選びましょう。

保湿ケアを徹底する

レチノールはターンオーバーを促進させる一方で肌が乾燥しやすくなるため、保湿ケアを怠ると肌のバリア機能が低下し、肌トラブルの原因となります。

保湿剤を十分に使って肌の乾燥を防ぎましょう。

紫外線対策を行う

レチノールは紫外線の影響を受けやすい成分であるため、使用する際は紫外線対策をきちんと行いましょう。

また、レチノールの作用でターンオーバーが促されると、肌の角質層が薄くなり、普段よりも紫外線ダメージに敏感になってしまいます。

特に、副作用でA反応が出ているときは、肌本来のバリア機能が低下しているため、肌が紫外線ダメージを受けやすいのでUVケアを徹底してください。

適切な使用量を守る

レチノールは沢山塗ればその分効果が高まるわけでなく、むしろ過剰に使用すると症状が悪化する恐れがあります。

製品のラベルや説明書に適切な使用量や使用頻度が記載されているため、よく読んで指示通りに使用しましょう。

適切な使用量を守ることで、肌への負担を抑えながらより高い効果を得ることができます。

シロノJクリニックが取り扱っているレチノール製品

ナノメッドVAエッセンス(美容液)

ピュアレチノール

ハリ不足や弾力の低下、くすみなどエイジングサインが気になるお肌を整えます。

ナノキューブ

有用成分をお肌に浸透させる成分です。独自の浸透技術で、各成分を角層まで浸透させ、透明感と輝きのある素肌へと導きます。

ピュアビタミンC

独自の処方により安定的に配合されたピュアビタミンCが、お肌のハリやサビついた肌を整えます。

グリチルリチン酸2K

炎症を抑えて肌荒れを防ぎます。

詳しくはこちら

ゼオスキン スキンブライセラム(美容液)

●バクチオール(整肌成分)とカプセル化レチノールが透明感のある美しさを引き出し、くすみのない印象の肌に導きます。

●肌のターンオーバーを促し、色ムラを整え滑らかな肌へ導きます。

●レチノールをカプセルに閉じ込めることにより肌にゆっくり長く留まり浸透し、肌の透明感を最大限に引き出します。

ゼオスキン デイリーPD(クリーム)

●外的な刺激によるダメージから肌を守ります。

●初期のエイジングサインにアプローチします。

●肌に潤いを与え、バリア機能をサポートします。

●健康的な肌の維持をサポートします。

ゼオスキン RCクリーム(クリーム)

●レチノール、セラミドがバリア機能と潤いを高め、小じわや老化を予防し、なめらかな肌へ導きます。

●紫外線や光老化による肌へのダメージをケアします。

●レチノール製品を初めて使用する方や他のレチノール製品で肌が乾燥した方におすすめです。

レチノールは医療機関で処方してもらう事をおすすめします。今回紹介したようなレチノイド反応(A反応)や注意点もあるので、医師の診察を受け、レチノールの特長をしっかりと理解した上で使用しましょう。

シロノJクリニックでは、レチノールを用いた美肌治療を行っています。是非ご相談ください。

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