美容ブログ

2024年11月19日
トラネキサム酸で美白・美肌に

トラネキサム酸とは

人工合成されたアミノ酸で、止血剤・抗炎症剤として出血の予防・治療に用いられる薬です。

昔から使われる薬であり、外科の手術後の出血予防、抜歯後の出血予防、風邪を引いた時に喉の痛みを和らげるためなどに処方されています。

そんな病気の治療薬として用いられていたトラネキサム酸が、肌に効果のある成分として認められるようになったのは1990年代に入ってからです。肌荒れ予防やシミ改善などの効果が知られるようになり、2002年には美白効果のある有効成分として厚生労働省の認可を受けました。また医薬品だけでなく、医薬部外品にも配合されるようになりました。さらに現在では、シミの一種でもある肝斑の治療薬としても美容医療の現場などで広く使われています。

トラネキサム酸の美白効果は?

「プラスミン」というたんぱく質の生成を抑える働きがあるため、トラネキサム酸には美白効果があると言われています。プラスミンとは出血が起きた際に発生する物質で、血液を固まりにくくする作用や炎症に関わる物質を誘発する作用があります。

また、メラノサイトを活発化させる物質の生成にも関わっています。メラノサイトが活性化すると、シミのもとであるメラニンがたくさん作られてしまうので、シミを予防・改善するためには、プラスミンの分泌を抑えることが重要です。

トラネキサム酸は「抗プラスミン作用」といってプラスミンの過剰な生成を防ぐ働きがあり、メラノサイトの活性化を抑えることにも役立ちます。また、炎症を抑える作用があるので、紫外線の影響で悪化する一般的な肝斑やシミだけでなく、炎症後色素沈着の予防や改善にも効果を発揮します。

トラネキサム酸の服用方法

トラネキサム酸の服用方法は2種類あります。

内服

トラネキサム酸は食品から摂ることはできないため、経口摂取したいときは内服薬を用いることになります。
医療機関での医師による処方によってトラネキサム酸の内服薬は手に入れることができます。シミや肝斑の治療は、一般的に保険適用外であるため、内服薬含め全額負担しなければなりません。医師による適切な診断のもとで適切な量のトラネキサム酸を摂取できるため、高い効果を期待できます。

そのほか、ドラッグストアでもトラネキサム酸配合の市販薬を購入することができます。病院に行かずに薬が手に入る手軽さが魅力ですが、市販薬は処方薬よりもトラネキサム酸の最大配合量が少なく定められています。

肌に塗る

トラネキサム酸は肌に直接塗ることでも、体内に取り入れることができます。

近年、様々なメーカーからトラネキサム酸配合の化粧水やクリームが出ていますので、自分の肌に合ったものを選ぶとよいでしょう。

また、高い治療効果を期待する方は医療機関のトラネキサム酸配合の薬剤もおすすめです。

TAホワイトセラムMD(トラネキサム酸配合薬用美白セラム)50mⅬ 5,500円(税込) 

有効成分には、美白に導くトラネキサム酸に加えて、5つのサポート成分※も配合しました。全顔に使用しやすい美容液タイプで、各種治療後のデリケートな肌にもうるおい効果を発揮します。

※アルブチン(整肌成分) プラセンタエキス(1)(整肌成分) L-システイン(整肌成分) アラントイン(整肌成分) ヒアルロン酸ナトリウム(2)(整肌成分)

レーザー治療後は、表皮化した後からお使いいただけます。

TAホワイトクリームMD(トラネキサム酸配合の美白クリーム)10g 2,750円(税込)

有効成分:トラネキサム酸、グリチルレチン酸ステアリル

有効成分に加えて、サポート成分としてアルブチン、プラセンタを配合。さらに製品の抗酸化剤としてビタミンC も配合しました。みずみずしく伸びがいい使用感で、各種治療後のデリケートな肌にうるおいを与えて肌を整えます。さらにうるおい効果により、乾燥小じわのケアもできる薬用美白クリームです。

こちらの製品は、すべてシロノJクリニックでお取り扱いしております。

トラネキサム酸の注意点と副作用

トラネキサム酸は基本的に副作用が出にくい成分ですが、ごく稀に発疹、嘔吐や吐き気、下痢、食欲不振などの症状が現れる可能性があります。服用後に何らかの症状が出た場合には、服用を中止して医師に相談しましょう。

また、トラネキサム酸は風邪薬に配合されていることがあり、併用することで上限量を超えてしまう可能性があるので、注意しましょう。ピルを服用中の人、血栓ができやすい人、脳梗塞や心筋梗塞の既往歴がある人、妊娠中、授乳中の人はトラネキサム酸を服用できない場合があります。市販薬の場合は注意事項をよく確認し、クリニックで処方してもらう場合も医師の指示に従って正しく飲むようにしましょう。

トラネキサム酸の塗り薬はかぶれるリスクがほぼなく、非常に使いやすいお薬という印象を持っています。塗布することで血栓ができるということもありませんので血栓の心配も無用です。刺激性が低いとはいえ、肌荒れなどの症状が出てしまう可能性はゼロではありません。肌にかゆみや塗ったところが赤くなってしまった場合は、使用を中止して皮膚科を受診しましょう。
 

シミや肝斑治療として、トラネキサム酸は非常に効果的です。継続した内服でより効果を発揮します。さらにトラネキサム酸だけでなく、他のスキンケアアイテムや治療と併用することで、より効果を高めることができます。

当院はトラネキサム酸処方を含む、複数の美肌内服薬・治療を取り扱っています。お気軽にご相談ください。ご予約はこちら