美容ブログ

2025年12月26日
梅田でしみ治療を考えたら|ピコレーザーなど美容皮膚科のレーザー治療の基本と注意点

2025年12月26日_梅田でしみ治療を考えたら|ピコレーザーなど美容皮膚科のレーザー治療の基本と注意点

こんにちは。大阪・梅田のヒルトンプラザウエスト4Fにあります、レーザー治療専門美容皮膚科「シロノJクリニック」院長の清家純子です。

診察をしていると、梅田や大阪市内にお住まいの方から、「写真を撮ると頬のしみが一気に目立つようになった」「レーザーで取りたい気持ちはあるけれど、痛みや跡が心配」「ピコレーザーが良いと聞くものの、自分のしみに合うのか分からない」といったご相談をよくいただきます。

一口に「しみ」といっても、実際にはいくつかの種類があり、それぞれに向いている治療の選び方があります。また、ピコレーザーを含むレーザー治療にはメリットと同時に注意点もありますので、きちんと理解したうえで選んでいただくことが大切です。

この記事では、梅田でしみ治療を検討している方に向けて、ピコレーザーなどのレーザー治療の基本と、受ける前に知っておきたいポイントを、一般的な医療情報と当院の考え方を交えながらお伝えします。なお、ここに書かれている内容はすべての方に当てはまるものではなく、実際の治療内容はお一人おひとりの診察結果によって異なります。

 

1. 「しみ」と呼んでいるものの正体について

多くの方が頬やこめかみの茶色い色ムラをまとめて「しみ」と表現されますが、医学的にはいくつかのタイプが含まれています。加齢や紫外線によって増えてくる日光性色素斑、子どもの頃からあるそばかす、ホルモンバランスや摩擦が関与する肝斑、にきびや炎症のあとに残る色素沈着、あざの一種として捉えられるものなど、背景はさまざまです。

同じように茶色く見えるとしても、色素が表皮側に多いのか、真皮側に及んでいるのか、あるいは複数の原因が重なっているのかによって、治療の選び方が変わります。また、「しみだと思っていたものの一部が、別の皮膚疾患である」ということも、決して珍しくありません。

そのため、見た目の印象だけで「このしみにはこのレーザーが一番」と決めつけるのではなく、いつ頃から気になり始めたのか、どのような経過で増えてきたのか、スキンケアや生活習慣の変化はあったのかといった情報を丁寧に伺いながら、総合的に判断することがとても大切です。

 

2. 梅田でしみ治療を受ける前に大切な「診断」

レーザーや光治療のお話をする前に、私がいつも強調したいのは「まず診断を大事にしましょう」という点です。しみの種類は一つだけとは限らず、肝斑の上に日光性色素斑が重なっていたり、にきび跡の色素沈着とそばかすが混在していたりと、複雑なケースも多く見られます。

肝斑が疑われる部分に、いきなり強いレーザーを当ててしまうと、一時的に濃く見える時期が長引いてしまったり、炎症が強く出てしまったりすることがあります。また、皮膚のご病気が隠れている場合には、そもそもレーザーよりも別の治療が必要なこともあります。

梅田にはしみ治療を掲げる医療機関がいくつもありますが、どこで相談されるにしても、「しみの種類を丁寧に見分けようとしているか」「肝斑の可能性を慎重に考えてくれるか」「治療のメリットだけでなく限界や注意点もきちんと説明してくれるか」という視点で見ていただくと、判断の助けになるのではないかと思います。

 

3. レーザー治療はどのようにしみに働きかけるのか

しみ治療で用いられるレーザーの多くは、色のもとであるメラニン色素に反応しやすい波長を使い、そのエネルギーで色素を細かく砕いていくことを狙っています。波長によって届く深さや反応しやすい色調が異なり、パルス幅(光を出す時間の長さ)や出力によって、与える刺激の強さも変わります。

こうした性質を組み合わせることで、濃くはっきりしたしみをピンポイントで狙う場合もあれば、顔全体の細かいしみやくすみをやさしく整えていく場合もあります。赤みが主体の症状には、血管に反応しやすいレーザーや光治療を用いることもあります。

ただ、「強ければ強いほどよい」「一度にたくさん当てれば早く終わる」というわけではありません。肌質や今までの治療歴、ダウンタイムにどの程度時間を取れるか、どこまでの変化を望んでいるのかといった点を踏まえながら、なるべく無理のない設定を選んでいくことが重要です。

 

4. しみ治療に用いられる主なレーザー・光治療

当院では、しみや色ムラの診療に際して、いくつかのレーザー・光治療を組み合わせることがあります。ピコ秒レーザーであるピコウェイ®、Qスイッチルビーレーザー、Qスイッチヤグレーザー、レーザートーニング(メドライトC6)、フォトシルクプラス、フラクセル3、エクセルV、ジェネシスなどが代表的です。

たとえば、比較的はっきりした日光性色素斑にはQスイッチ系やピコレーザーでしっかりとアプローチし、顔全体のくすみや細かいしみ、にきび跡の赤みなどが気になる方には、フォトシルクプラスやジェネシスでトーンや質感を整えながら経過を見る、といった組み立て方をすることがあります。肝斑が前面に出ている場合には、レーザートーニングや内服・外用療法など、より慎重なアプローチを優先することもあります。

どのレーザーが「一番優れている」という話ではなく、その方の肌の状態やご希望に合わせて「どの治療を、どの順番で、どのくらいのペースで行うか」を一緒に考えることが、本来の治療計画だと考えています。

 

5. ピコレーザー(ピコウェイ®)の特徴と向き・不向き

近年、「ピコレーザー」という言葉を目にする機会が増え、「従来より良いレーザー」という印象だけが先行している面もあるように感じます。ピコレーザーは、従来よりも短い時間でエネルギーを照射することで、色素をより細かく砕くことをめざしたレーザーです。当院で導入しているピコウェイ®は、しみ・そばかす・一部のあざなどに対する治療や、設定によってはトーンアップや肌質改善を目指した照射に用いることがあります。

ただし、「ピコだから誰にでも最適」ということではありません。しみの種類や深さ、肌の色調や質感、これまで受けてこられた治療歴、日常生活で許容できるダウンタイムの長さなどによって、向き・不向きがあります。小さな日光性色素斑が多い方や、従来のレーザー治療を経験されていてもう一歩改善を目指したい方などには、選択肢の一つとして検討されることが多い印象です。

一方、肝斑が主体になっている場合や、炎症がまだ強い段階のにきび跡などでは、照射条件を慎重に検討する必要があります。ピコレーザーも、数ある治療のうちの一つのツールにすぎませんので、「名前だけ」で決めてしまうのではなく、診察のうえで適切かどうかを一緒に考えていく姿勢が大切です。

 

6. レーザー治療前に知っておきたいリスクとダウンタイム

レーザーや光治療は、しみ治療の有力な選択肢である一方で、ダウンタイムや副作用の可能性がまったくないわけではありません。照射後に赤みやほてり感が数日残ったり、かさぶたが形成されたり、一時的にしみが濃くなったように見える時期を経てから、ゆっくりと落ち着いていくケースもあります。

体質や治療部位、照射条件によっては、炎症後色素沈着が生じ、一時的に色が濃く見える期間が長くなることもあります。そのような可能性についても、事前にきちんとご説明したうえで、治療のタイミングや強さを調整していくことが重要です。

また、照射後の紫外線対策や、こすらないスキンケアは、結果を左右する大切な要素です。どんなに適切なレーザーを選んだとしても、日常生活でのケアが不十分だと、満足のいく経過につながりにくくなります。私は、レーザー照射そのものだけでなく、「前後のケアや生活習慣まで含めて、しみ治療である」と考えるようにしています。

 

7. 「1回で全部」よりも大切な、長期的な肌づくりの視点

ご相談を受けていると、「できれば1回で全部きれいにしたい」というお気持ちを伺うことがあります。お気持ちは痛いほど分かるのですが、安全性や仕上がりの自然さを考えると、必ずしも「1回で終わらせる」ことが最善とは限りません。

しみの種類や範囲、肌質によっては、まずは刺激の少ない治療から始めて肌の反応を見ていったほうが良い場合もありますし、顔全体のトーンや質感を整えながら、気になるしみを少しずつ薄くしていく進め方の方が、ご本人の印象として自然に感じられることも多くあります。

梅田はお仕事帰りやお買い物のついでに立ち寄りやすい場所ですので、通いやすさを活かしながら、「一度に劇的な変化を求める」というよりも、「少しずつ整えていく」という発想を持っていただくことも選択肢の一つだと思います。長く付き合っていくご自身のお肌だからこそ、無理のないペースで続けられる計画をご提案したいと考えています。

 

8. 梅田でしみ治療のクリニックを選ぶときに意識したい点

情報があふれている時代だからこそ、「どこに相談すればいいのか分からない」という声も多く聞きます。あくまで私個人の考えですが、しみ治療の相談先を選ぶときには、いくつかのポイントを意識していただくとよいのではないかと思います。

一つは、しみ・肝斑・色素性病変に関する診療経験がしっかりあるかどうかです。レーザー機器の台数だけでなく、診断や経過観察を丁寧に行っているかという視点も大切です。もう一つは、レーザーだけに偏らず、光治療、外用・内服、スキンケア、生活習慣の見直しなど、状況に応じて複数の選択肢を提示してくれるかどうかです。

また、メリットだけを強調するのではなく、リスクや限界についても率直に説明してくれるか、今日必ず治療を受けることを前提に話を進めるのではなく、患者さまご自身のペースや迷いにも耳を傾けてくれるかどうかも、私が大切だと感じているポイントです。

 

9. まとめ ─ 焦らず、自分の肌に合ったペースで

しみ治療は、見た目の変化だけでなく、鏡を見るときの気持ちにも大きく影響します。「早く何とかしたい」という思いが強いからこそ、インターネットの情報だけを頼りに治療法を選びたくなることもあるかもしれません。

しかし、本来大切なのは、しみの種類や肌の状態をきちんと見極めたうえで、ピコレーザーを含むレーザーや光治療の特性を理解し、治療前後のスキンケアや生活習慣も含めて長期的に考えていくことだと思います。

梅田でしみ治療のクリニックを探している段階で、「自分にはどの治療が合うのか分からない」「まずは話だけ聞いてみたい」というお気持ちでも、もちろん構いません。うまく言葉にならないお悩みでも、気になっている部分を一緒に確認しながら、お顔全体のバランスや生活スタイルに合った治療方針を考えていければと考えています。

しみの悩みが少しずつ和らぎ、鏡を見るときにほんの少しでも前向きな気持ちになっていただけるよう、専門の立場からお手伝いできれば幸いです。

 

少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。

 

梅田の美容皮膚科
シロノJクリニック
住所:〒530-0001 大阪府大阪市北区梅田2丁目2-2 ヒルトンプラザウエスト 4F
TEL:0800-222-1112

 

 

監修者

 

シロノJクリニック 院長 清家 純子

関西医科大学医学部卒業後、京都大学医学部付属病院形成外科教室での研鑽を経て、シロノクリニック大阪院の院長を21年半という長きにわたり務め、豊富な臨床経験と実績を積む。2023年にシロノJクリニックを開設。日本レーザー医学会等の学会活動に加え、サーマクール・ウルセラ認定医、ヒアルロン酸注入のトレーニングドクターとして高度な技術指導も行う。「信頼できる名医」としてメディア出演も多数。「キレイになるのに遅すぎることはありません」をモットーに、親しみやすい雰囲気で患者様の悩みに寄り添い、解決への糸口を共に探る美容医療を提供している。

 

【経歴】

 

【所属学会】

 

【資格】

 

【メディア実績】

  • 2006年 5月 【Hanako 7月20日号】 「信頼できる女医さん」に出演
  • 2007年 8月 【BOAO 9月号】 「美容の達人!」にてたるみについて回答
  • 2009年 11月 【マンパワージャパン】 「美容の達人!」にて、たるみについて回答
  • 2010年 1月 【Richer 2月号】 「症状別治療器」にて、サーマクール、フラクセルレーザー、アファーム、フォトシルクプラス について回答
  • 2010年 3月 【谷口キヨコ 私の東京お気に入り♪♪】に出演
  • 2010年 9月 【SAVVY 11月号】 「美の賢人イエローページ」に出演し、ニキビ治療を紹介
  • 2011年 7月4日放送 【関西テレビ】キキミミ! 「教えて!キキミミ 3」にて、夏の日焼け対策、スキンケアについて回答
  • 2012年 8月 【an・an No.1821】 「完全保存版 本当に頼れる名医 40 人(東京 関西)」に出演
  • 2013年 2月 【Hanako 特別編集 関西ケア&メンテガイド2013】 「体質改善のススメ。」にて、体質改善、肥満遺伝子検査について回答
  • 2014年 3月 【Frau 4月号】 「東京&大阪 信頼度抜群!のドクター 14 名」に出演