
こんにちは。レーザー治療専門美容皮膚科「シロノJクリニック」院長の清家純子です。 ふと鏡を見たときや、友人と撮った写真を見返したとき、「あれ?こんなところにしみがあったかしら」「以前より頬のくすみが濃くなった気がする」と、ドキッとされることはありませんか? 気になり始めると、毎日コンシーラーで隠すのにも時間がかかり、気持ちまで少し沈んでしまいますよね。
最近ではインターネットやSNSで「ピコレーザー」という言葉をよく目にするようになり、診察室でも「ピコレーザーなら、痛みもなく1回できれいになりますか?」とご質問をいただく機会が増えました。 新しい技術への期待が高まるのは素晴らしいことですが、実は「最新の機器=誰にでもベストな治療」とは限りません。
この記事では、皆様が大切なお肌を預ける治療法を選ぶ際に、後悔のない選択ができるよう、「しみの正体」や「レーザー治療の仕組み」、そして「ピコレーザーの向き・不向き」について、専門医の視点から包み隠さずお話ししたいと思います。
多くの患者様は、お顔にできた茶色い色ムラを総称して「しみ」と呼ばれます。しかし、私たち医師の目には、それらが全く異なるいくつかの「皮膚の変化」として映っています。
これらは単独で存在することもありますが、大人の女性の肌では「肝斑の上に日光性のしみが重なり、さらにADMも混在している」といった複雑なケースが非常に多いのです。 原因も、メラニン色素の深さも異なるため、当然ながら「効く治療」もそれぞれ違います。ここを見誤ると、治療効果が出ないどころか、逆に濃くなってしまうことさえあります。
だからこそ、いきなり「〇〇レーザーを当ててください」とメニューを決めるのではなく、まずは「診断」に時間をかけることが何より大切です。
診察では、単に肌を見るだけでなく、以下のような背景を深く掘り下げていきます。
また、肉眼では判別しにくい色素の深さや隠れたシミ予備軍を確認するために、肌画像診断機を用いることもあります。 特に注意が必要なのが「肝斑」です。肝斑は非常にデリケートで、刺激を与えると悪化する性質があります。もし肝斑がベースにある場合、強いレーザーを当ててしまうと、一時的に色が濃くなる「炎症後色素沈着」が強く出たり、肝斑そのものが活性化してしまうリスクがあります。
慎重な診断なしにレーザーを当てることは、地図を持たずに航海に出るようなものです。まずはご自身のしみの正体を正しく知ることから始めましょう。
そもそも、レーザー治療とはどのようにしてしみを消すのでしょうか。 基本的には、黒色や茶色(メラニン色素)に反応する特殊な光のエネルギーを照射し、熱や衝撃波で色素を細かく粉砕する治療です。砕かれた色素は、体内の代謝機能(マクロファージなど)によって食べられたり、皮膚のターンオーバーによって排出されたりして、徐々に薄くなっていきます。
ここで登場するのが、近年注目されている「ピコレーザー(ピコウェイ®など)」です。 「ピコ」とは時間の単位(1兆分の1秒)のこと。従来のレーザー(ナノ秒)よりもさらに短い時間で光を照射できるため、以下のようなメリットが生まれました。
これだけ聞くと「ピコレーザーなら全て解決するのでは?」と思われるかもしれません。しかし、医療に万能はありません。
ピコレーザー(ピコウェイ®)は、薄いしみやそばかす、カラータトゥーの除去、肌全体のトーンアップ(ピコトーニング)などには非常に優れた効果を発揮します。 一方で、境界がはっきりとした濃いしみや、深い層にあるADMに対しては、昔からある「Qスイッチルビーレーザー」や「Qスイッチヤグレーザー」の方が、切れ味鋭くしっかり反応する場合もあります。
また、肝斑に対しては、ピコレーザーであっても高出力での照射は禁忌です。低出力で優しく照射する「トーニング」という手法を用いるか、あるいはレーザー以外の光治療(フォトシルクプラスなど)や、内服薬・外用薬による「保存的療法(守りの治療)」を優先すべきケースも多々あります。
当院では、ピコウェイだけでなく、Qスイッチルビー、フォトシルクプラス、ジェネシス、エクセルV、フラクセル3など多数の機器を揃えていますが、それは「患者様の肌質としみのタイプに合わせて、最適な波長と出力を使い分けるため」に他なりません。
レーザー治療を受ける前に、必ず知っておいていただきたいのが「ダウンタイム」と「リスク」です。
レーザーを照射した直後は、軽いやけどのような状態になります。
「明日大切な予定があるから、絶対に赤くしたくない」という方には、ダウンタイムの少ない光治療やピーリングをご提案するなど、生活スタイルに合わせた調整も可能です。リスクをゼロにすることはできませんが、コントロールすることはできます。事前にしっかりと医師と相談しましょう。
「できれば1回で、全部きれいに取りたい」 そのお気持ちは痛いほど分かります。しかし、お顔全体のバランスや肌への負担を考えると、必ずしも「強力なレーザーでの1回治療」が正解とは限りません。
例えば、顔全体に細かいしみが散らばっている場合、一つひとつを強いレーザーで撃ち抜くと、顔中がテープだらけになり、炎症後色素沈着のリスクも高まります。 それよりも、光治療やピコトーニングで顔全体のトーンを上げながら、目立つしみだけをピンポイントで治療していく「面と点の組み合わせ」の方が、ダウンタイムも軽く、周囲に気づかれずに自然に若々しい印象を作れることが多いのです。
「木を見て森を見ず」にならないよう、5年後、10年後の素肌の健康まで見据えた「無理のない計画」をご提案するのが、私たち専門医の役割だと考えています。
最後に、クリニック選びのポイントをお伝えします。 「最新のピコレーザー導入!」という広告も魅力的ですが、それ以上に大切なのは以下の3点です。
ご自身の肌に責任を持って向き合ってくれる医師との出会いが、美肌への一番の近道です。
しみ治療は、単に黒い色を消す作業ではありません。ご自身の肌と向き合い、より自信を持って毎日を過ごすためのポジティブな選択です。
情報過多で「自分には何が合うのか分からない」と迷われることもあるでしょう。そんなときは、一人で悩まずに専門家を頼ってください。 「まずは話だけ聞いてみたい」「自分のしみの種類を知りたい」という段階からのご相談も大歓迎です。
もし、梅田でしみ治療についてのご相談なら、シロノJクリニックへお任せください。 あなたの肌質やライフスタイルに寄り添い、最適な治療プランをご提案いたします。
少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
梅田の美容皮膚科
『シロノJクリニック』
住所:〒530-0001 大阪府大阪市北区梅田2丁目2-2 ヒルトンプラザウエスト 4F
TEL:0800-222-1112
関西医科大学医学部卒業後、京都大学医学部付属病院形成外科教室での研鑽を経て、シロノクリニック大阪院の院長を21年半という長きにわたり務め、豊富な臨床経験と実績を積む。2023年にシロノJクリニックを開設。日本レーザー医学会等の学会活動に加え、サーマクール・ウルセラ認定医、ヒアルロン酸注入のトレーニングドクターとして高度な技術指導も行う。「信頼できる名医」としてメディア出演も多数。「キレイになるのに遅すぎることはありません」をモットーに、親しみやすい雰囲気で患者様の悩みに寄り添い、解決への糸口を共に探る美容医療を提供している。
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