
こんにちは。シロノJクリニック 院長の清家純子です。
鏡を見たときにふと気になる、ほうれい線や眉間のしわ、そしてフェイスラインのたるみ。「少しでも若々しい印象を取り戻したい」と願うのは、ごく自然なことです。
しかし、その解決策として「ヒアルロン酸」や「ボトックス」といった注入治療をご提案すると、「テレビで見かけるような、パンパンに張った顔(いわゆるヒアルロン酸顔)になりませんか?」「笑えなくなったり、不自然な表情になったりするのが怖いです」という不安のお声を非常に多くいただきます。
たしかに、注入治療は医師の技術や美的感覚、および「注入量」の見極めを誤ると、ご自身の本来の魅力を損なってしまうリスクがあります。しかし、正しい解剖学の知識に基づき、適切な量と深さへアプローチすれば、「何かを入れた顔」ではなく「数年前の元気だった頃の自分」に自然に戻すことができる、非常に優れた治療法なのです。
この記事では、長年しわ・たるみ治療に携わってきた医師の立場から、ヒアルロン酸とボトックスの役割の違いと、不自然さを避けて本来の美しさを引き出すためのポイントについて詳しくお話ししたいと思います。
注入治療のお話をする前に、まずは老化のメカニズムについて簡単に触れておきましょう。
顔の老化は、単に皮膚の表面がたるんでいるだけではありません。皮膚の土台となる「骨」が加齢とともに萎縮して小さくなり、その上にある「筋肉」や「皮下脂肪」の位置が重力によって下がることで、顔全体に段差や溝が生まれます。これが「たるみ」や「深いしわ(ほうれい線など)」の正体です。
一方で、眉間や額、目尻などにできる「表情じわ」は、長年の表情の癖によって筋肉が過剰に収縮し、皮膚に折り目がついてしまうことで定着します。
このように、お悩みによってアプローチすべき「層(骨・脂肪・筋肉・皮膚)」が全く異なるため、それぞれに適した治療法を選択する必要があります。
よく混同されがちなヒアルロン酸とボトックスですが、実はその働きは全く異なります。
ヒアルロン酸は、もともと体内にあるゼリー状の保湿成分です。以前は、ほうれい線などの溝に直接注入して「内側から膨らませてシワをなくす」という使い方が主流でしたが、これこそが「顔がパンパンになる」原因の一つでした。
現在の主流は、骨が萎縮してボリュームが減った部分や、たるみの原因となっている靭帯の根元に少量のヒアルロン酸を注入し、下からテントのように「支え上げる(リフトアップさせる)」方法です。これにより、顔の立体感が自然に整い、たるみや溝が目立たなくなります。
ボトックス(ボツリヌストキシン製剤)は、筋肉の過剰な働きを一時的にリラックスさせるお薬です。怒ったときにできる眉間の縦じわや、驚いたときの額の横じわなど、「動かしたときにできるしわ」に非常に効果的です。しわが深く刻み込まれてしまう前の「予防」としても推奨されます。
では、どうすれば不自然な仕上がりを避けることができるのでしょうか。私が日々の診療で特に大切にしている3つのポイントをお伝えします。
ほうれい線が気になるからといって、そこにだけヒアルロン酸を大量に注入すると、口元だけが不自然に盛り上がってしまいます。実は、ほうれい線の原因は「頬の上の脂肪が下がってきたこと」にあるケースが大半です。そのため、こめかみや頬の高い位置にアプローチして顔全体を引き上げたほうが、結果的に自然で美しい仕上がりになります。
「せっかくお金を払うのだから、シワを完全に消したい」というお気持ちはよく分かります。しかし、シワを完全にゼロにしようとして薬剤を入れすぎると、表情が乏しくなったり、違和感のある顔立ちになったりします。私は常に「やりすぎないこと」「腹八分目でとどめること」を心がけ、患者様の本来の表情を活かす注入量を厳守しています。
ボトックスで「目が重くなった」「不自然な笑顔になった」というトラブルは、筋肉の動きを止めすぎてしまうことで起こります。当院では、患者様に様々な表情を作っていただき、筋肉の強さや左右差を細かく見極めた上で、打つ位置と単位数(量)をマイクロ単位で微調整しています。
「顔に注射をするなんて痛そう」とご不安な方も多いでしょう。当院では、患者様の精神的・肉体的な負担を少しでも和らげるため、使用する針にもこだわっています。
ヒアルロン酸注入の際には、先端が丸くなっており血管や神経を傷つけにくい「マイクロカニューレ」という特殊な針を使用することが多くあります。これにより、痛みを軽減するだけでなく、内出血のリスクも大幅に抑えることができます。また、痛みに敏感な方には、事前に表面麻酔(クリーム麻酔)を使用し、十分に感覚が鈍くなってから丁寧に施術を行いますのでご安心ください。
医療行為である以上、注入治療にもリスクや副作用(ダウンタイム)が存在します。これらを隠さずにお伝えすることも、専門医の重要な責任です。
注射の針を使用するため、稀に「内出血(青あざ)」が出ることがあります。多くの場合、メイクで隠せる程度で、1〜2週間ほどで自然に消退します。また、施術後数日は、注入部位に軽い腫れや違和感を覚えることがありますが、徐々に馴染んでいきます。
非常に稀なケースとして、ヒアルロン酸が血管内に入り込んでしまうことによる血流障害や、アレルギー反応のリスクも報告されています。万が一のトラブルに際しても、迅速かつ適切な医療処置を行えるよう万全の体制を整えております。
注入治療は、まるで魔法のように一瞬で悩みを解決してくれる素晴らしい治療法です。しかし、それだけに「医師の技術と方針」が結果を大きく左右します。
「誰かの顔に似せる」のではなく、「過去のあなた自身の顔に戻す」こと。そして、笑ったり驚いたりするごく自然な表情の美しさを決して奪わないこと。これが、私の考える理想のエイジングケアです。
「まずは自分のシワにどの治療が合っているか診てほしい」「予算内でできる自然な範囲を知りたい」といったご相談のみでも大歓迎です。納得のいかないまま治療を勧めることは決してありません。
梅田でしわ・たるみの注入治療についてのご相談なら、シロノJクリニックへお任せください。あなた本来の魅力を最大限に引き出すお手伝いを、誠心誠意させていただきます。
少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
梅田の美容皮膚科
『シロノJクリニック』
住所:〒530-0001 大阪府大阪市北区梅田2丁目2-2 ヒルトンプラザウエスト 4F
TEL:0800-222-1112
関西医科大学医学部卒業後、京都大学医学部付属病院形成外科教室での研鑽を経て、シロノクリニック大阪院の院長を21年半という長きにわたり務め、豊富な臨床経験と実績を積む。2023年にシロノJクリニックを開設。日本レーザー医学会等の学会活動に加え、サーマクール・ウルセラ認定医、ヒアルロン酸注入のトレーニングドクターとして高度な技術指導も行う。「信頼できる名医」としてメディア出演も多数。「キレイになるのに遅すぎることはありません」をモットーに、親しみやすい雰囲気で患者様の悩みに寄り添い、解決への糸口を共に探る美容医療を提供している。
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