赤ら顔・毛細血管拡張症・静脈湖
レーザーで改善できます
適度に赤みがあり血色のよい肌は健康な肌ですが、赤みが強すぎると、幼少時には可愛らしい
リンゴほっぺも、大人になると整容的な見た目の悩みになることがあります。
また、見た目の悩みだけでなく、にきびや酒さ・脂漏性皮膚炎など皮膚の病気が関与している
場合があります。原因を把握し、適切な治療を行うことで改善が可能です。
赤ら顔とは
赤ら顔とは、肌全体に強く赤みを帯びた状態で、医学的には毛細血管拡張症と言います。
その実態は、肌の毛細血管が増えたり拡張したりすることで、通常より毛細血管の血液中の赤い色素(血色素)が皮膚を通して強く認識される状態です。
毛細血管が増える原因は、遺伝的に人より毛細血管が多い場合や、ニキビや皮膚炎などの炎症反応の一環として生じる場合があります。
また、血管が拡張する原因は、摩擦や様々な刺激によって血流が増すためです。精神的ストレスによっても、血管が広がり赤ら顔になる場合があります。
通常、刺激が無くなると赤みは軽減しますが、刺激や緊張状態が続くと常に血管が拡張したままになり自然と戻らない場合があります。
赤ら顔の原因
遺伝的素因
遺伝的に毛細血管の量が平均より多い場合、あるいは、量は平均値であっても肌のメラニンが少ない
白い肌や明るめの肌、皮膚が薄い場合は赤ら顔が生じやすい傾向があります。
炎症
ニキビ・脂漏性皮膚炎・酒さ・接触性皮膚炎など、皮膚の炎症により赤ら顔となることがあります。
また、膠原病など内科的疾患があると、赤ら顔のような症状が出る場合もあります。
炎症や基礎疾患がある場合は、先または同時に、その治療をする必要があります。
紫外線・摩擦・刺激
強い日焼けや肌を擦りすぎたりすると、火照ったようになり赤ら顔を引き起こす原因になります。
早期の処置により落ち着きますが、慢性的な摩擦や紫外線暴露を続けていると非可逆的な(自然には戻らない)赤ら顔になってしまいます。
精神的ストレス
毛細血管は自律神経によってコントロールされているため、過度な緊張は毛細血管が拡張し、赤ら顔の原因になっていることがあります。
赤ら顔で手に汗をかきやすい方は、精神的ストレスが関与している可能性があります。
赤あざ
単純性血管腫・サーモンパッチなどの血管腫・毛細血管奇形がお顔に存在することで、赤ら顔のように見える場合があります。生まれつき顔に地図状の境界線を伴う赤みがある場合は、その可能性があります。
赤ら顔以外の
毛細血管異常
静脈湖
主に唇に、血豆のような暗紫紅色で、数㎜程の大きさの丸い結節として認められます。一見、黒っぽく見えるので唇のホクロと間違われることがあります。レーザーで比較的簡単に傷跡を残さず除去できます。
老人性血管腫
大半が直径5㎜以内と小さく、比較的鮮やかな赤色の点状出血のような丘疹または結節で、首や体幹・腕など身体のあらゆる所に現れ、多発することも多いです。原因は、加齢性の変化と考えられています。多発性でも、レーザー治療で一度に治療が可能です。
クモ状血管腫
中心部の赤い点状丘疹から放射状に広がる毛細血管拡張で、蜘蛛が脚を広げた様子に似てることから“くも状血管腫”と呼ばれています。
肝硬変や妊娠に伴い出現する場合や、子供の顔に出来る場合もあり、その場合は星芒状血管腫と呼ぶこともあります。
中心部の点状丘疹を破壊することで消失するケースが多くレーザーによる治療が可能です。
鼻毛状血管拡張
鼻毛状血管拡張は正式な医学用語ではありませんが、鼻の穴から下に向かって線状に伸びる毛細血管拡張を、鼻毛のように見えるため、このように呼ぶことがあります。また、小鼻の付け根あたりから放射状に伸びる毛細血管もよく見られます。
これらは整容的に嫌われるケースがあります。レーザーによる治療が可能ですが、発生原因に皮脂や摩擦が関与している事があるため同時にスキンケアも見直す必要があります。
赤あざ
生まれつきの単純性血管腫やサーモンパッチ・ポートワイン母斑など様々な呼び方がありますが、顔や身体に淡紅色に地図状に広がる毛細血管の異常増殖を一般的に“赤あざ”と呼びます。
医学的には血管性の奇形と考えられており、年齢とともに色調が暗くなり境界が鮮明となってくることがあります。また、肥厚したり結節が生じるケースもあります。レーザー治療が第一選択肢で、幼少期早期に治療するほうが治療成績が良いと考えられています。
酒さ・脂漏性皮膚炎
血管異常ではありませんが、酒さや脂漏性皮膚炎など皮膚の疾患によって赤ら顔のように見えるケースがあります。
まずは、その基礎疾患の治療が大切ですが、同時にレーザー・光治療の併用により、整容的な症状の改善を早められることがあります。
- 酒さとは
- 典型的には30~50代で発症することが多く、症状としては頬と鼻に発赤や毛細血管拡張がみられ、小さな吹き出物ような症状が伴うことがあります。
原因は不明とされ、香辛料の強い食品・アルコール・熱い飲み物・日光・極端な温度差にさらされた時や、視診的ストレス・化粧品の刺激などで悪化することがあります。ニキビが混在している場合やニキビと間違われているケースも少なくありません。レーザー・光治療によって、一定数、見た目の赤みを改善することが可能です。
- 脂漏性皮膚炎とは
- 頭や顔・脇の下など皮脂分泌が活発な部位(脂漏部位といいます)に、赤みとフケのようなものが現れる慢性的な皮膚炎です。
皮脂に含まれるトリグリセリドという成分が皮膚に存在する常在菌により分解され、その分解産物である遊離脂肪酸が肌を刺激し肌の赤みやかゆみを引き起こしていると考えられてます。
適切なスキンケアと外用治療で改善が可能ですが、長期にわたる炎症が続くと症状が改善した後も赤ら顔が残る場合があります。その場合はレーザーや光治療によって改善が可能です。
治療方法
レーザー治療
- レーザー治療エクセルV
赤い色素に高吸収されるロングパルスKTPレーザーと深部まで届くロングパルスNd:YAGレーザーの2種類を搭載。
血管系の浅い病変から深い病変まで幅広く対応できるレーザーです。
特にKTPレーザーは、VビームやVスターなどの血管系に反応する色素レーザーよりもヘモグロビン(赤い色素)に対する吸収率が高く、血管腫や静脈湖など様々な毛細血管拡張をダメージレスで破壊する力が強いと考えられています。 - レーザー治療ジェネシスレーザー
エクセルV搭載のロングパルスNd:YAGレーザーを皮膚表面から
少し離して空中照射する方法です。
赤ら顔・びまん性の血管病変を優しく分解するのに適しています。
熱・光治療・他機器治療
- 熱・光治療・他機器治療フォトシルクプラス
主にシミ・くすみ等の美白・美肌治療を目的とした光治療器ですが、フォトシルクプラスに搭載されている光は、メラニンだけでなく赤みに対する波長も持ち合わせているため、美肌効果とともに赤ら顔・ニキビ跡の赤みなどの改善も期待できます。
- 熱・光治療・他機器治療シルファームX
シルファームXはマイクロニードルRFを使った、毛穴・しわ・ニキビ・ニキビ跡・肝斑・くすみ・肌のハリなど、様々な肌悩みに対応するマルチな美肌治療器です。照射モードを調整することで、異常な毛細血管を凝固・除去する作用があり、酒さ・赤ら顔・毛細血管拡張症の改善が可能です。
治療費
赤ら顔・毛細血管拡張症・静脈湖
赤ら顔 / エクセルV
メニュー | 1回料金 | コース |
---|---|---|
KTP532 / 顔全体 | 110,000円 | --- |
KTP532 / 両頬+鼻 | 66,000円 | --- |
KTP532 / 鼻 | 33,000円 | --- |
KTP532 / 口周囲 | 33,000円 | --- |
KTP532 / 額 | 33,000円 | --- |
ジェネシス(ヤグレーザーピーリング)
メニュー | 1回料金 | コース |
---|---|---|
顔全体 | 44,000円 | |
両頬+鼻 | 27,500円 |
フォトシルクプラス
メニュー | 1回料金 | コース |
---|---|---|
顔全体 | 66,000円 | |
両頬+鼻 | 44,000円 | |
ニキビフォトシルク / 顔全体 | 33,000円 |
シルファーム X
メニュー | 1回料金 | コース |
---|---|---|
顔全体 | 66,000円 |
エクセルV
メニュー | 1回料金 | コース |
---|---|---|
毛細血管拡張症 / 1cm | 11,000円 | --- |
静脈湖 | 11,000円 | --- |
赤いぼ | 5,500円 | --- |
監修医師
Junko Seike清家 純子 院長
- 1993年
- 関西医科大学医学部卒業、
同年 京都大学医学部付属病院形成外科教室入局 - 2001年
- シロノクリニック入職
シロノクリニック大阪院 院長に就任し、21年半、院長を務める - 2023年1月
- シロノJクリニック開設
- 日本レーザー医学会
- 日本形成外科学会
- 日本抗加齢医学会
- 日本美容皮膚科学会
- ほか
- サーマクール認定医
- ウルセラ認定医
- ドクターシーラボ開発顧問&認定医師
- ガルデルマ認定レスチレン(ヒアルロン酸注入剤)トレーニングドクター
- ほか