スレッドリフト(糸リフト)
糸による
リフトアップ・たるみ治療
ナチュラルにフェイスリフト
スレッドリフトは、糸リフトとも呼ばれ、外科手術などで使われている素材を使いデザインされた糸を、皮下に挿入して皮膚の引き締め・たるみ改善・リフトアップを行う治療法です。
糸にも種類があり、当院では、たるみの状態や改善したいポイントなどを考慮して使い分けています。
こんな方に、こんな時に
- 肌のハリや弾力が無くなってきた
- たるみや二重あごが気になる
- フェイスラインをすっきりさせたい
- メスを使わず、たるみを改善したい
- 小顔になりたい
- 法令線やゴルゴラインが目立って疲れてみえる
スレッドリフトの特徴
- 1. 切らないので傷跡が残らない
外科的フェイスリフト手術とは異なり、切開しないため、目立つ傷が残りません。
糸の刺入部に小さな傷が出来ますが、時間の経過とともに消えます。 - 2. 溶ける糸で異物を残さない
当院で使用する糸は、外科手術で使用する医療用縫合糸の素材として認可されているPDO(ポリジオキサジン)で作られたものをメインとしています。
皮下に挿入された糸は約180日~240日程度で完全に分解されてなくなります。
異物として残らないため長期的な副作用のリスクがないのが特徴です。 - 3. 美肌効果も
糸を皮下に挿入することで、周辺組織のコラーゲン産生が促されます。これにより、糸が溶けた後も、たるみ改善効果が持続するとともに、細かい小じわやキメの改善にも繋がり、肌質改善・美肌効果も期待できます。
糸リフトの
たるみ改善メカニズム
- 1. 糸の牽引力によるリフトアップ効果
皮下に挿入した糸(スレッド)のコグ(トゲ)が、たるんだ組織をダイレクトに掴み、直後のリフトアップ効果をもたらします。
- 2. コラーゲン新生によるリフトアップ効果
糸の牽引力によるリフトアップ効果は、あくまでも一時的な効果で、糸が溶けることで徐々にその物理的リフトアップ効果は低下します。しかし、糸が挿入された組織は活性化され、新しいコラーゲンが産生されます。これにより、肌のハリ・弾力が回復し、糸が無くなった後も効果が持続します。
糸の種類
N-COG エヌコグ
(引き上げ・リフトアップ)
N-COG(ニュートンコグ/エヌコグ)リフトのアイデアは、重力に逆らったリフティングの実現です。エヌコグは手術用縫合糸の素材としてFDAの認可をとっている安全性が高いとされているPDO(ピーディーオー/ポリジオキサノンの略)を素材とした糸で、複数の双方向のトゲ(コグ)のある糸です。トゲの部分が組織を掴み、たるんだ皮膚を引き上げます。組織を引き上げる力を均等に分散できる独自の設計となっており、スレッドリフトのリスクでもある治療後の凸凹が出来にくいのが特徴です。これにより美しいフェイスライン・輪郭形成が実現します。
適応箇所
● 顔全体
● ほうれい線・頬のたるみ
● マリオネットライン
● 眉周辺・まぶたのたるみ
● フェイスラインのたるみ
N-fix(引き上げ)
マイクロパンチング加工と言って、トゲが糸の内側に作られており(インナーコグ)、同じ太さのカニューレのコグスレッドよりも太い糸が装着されています。糸が太いほど、コラーゲン産生が促され、美肌効果が高まります。
また、インナーコグは、組織がしっかり内側に入り込むことで、外側についたコグより組織を掴む力が強く、より強力なリフトアップ・タイトニング(引き締め)効果が期待できます。
Nコグと組み合わせることが多く、ナチュラルかつしっかりとたるみを改善します。
適応箇所
● フェイスラインのたるみ
● マリオネットライン・口元のたるみ
● ほうれい線・頬のたるみ
スキャホールド(引き締め・ボリュームアップ)
スキャホールドとは足場という意味です。まさに、スレッドが足場となり肌を再構築して、肌のハリ・ボリュームアップ、皮膚の引き締めに寄与します。スキャホールドは、12本の細い糸を縄のように編み込んだ糸で、皮膚の中でほどよくほどけて広がります。1度の挿入で、モノスレッド12本相当の糸が入るような状況となり、強いコラーゲン産生を促します。スキャホールドの糸1本は、モノスレッドの24本分です。
また、適度に広がり絡み合った糸の隙間に、サイトカインなどの再生因子が入り込み、スキャホールドが足場のようになって、肌組織を再構築します。肌の引き締め・ボリュームアップ効果に優れた糸です。引き上げない糸ですが、治療直後からハリが出てきて自然なリフトアップを感じることができます。
適応箇所
● 深いしわ
● 法令線・マリオネットライン
● 眉間・額のシワ
● 首のシワ
● 美白効果とタイトニング
● クマ・目の下のボリュームロスの改善
トキシル(美肌・小じわ)
トキシルは、コグ(トゲ)が無いシンプルな短いモノスレッドと呼ばれる種類のスレッド(糸)に、表情筋治療のボトックスなどに使用されているボツリヌストキシン製剤がコーティングされたスレッドです。
モノスレッドを皮下に挿入すると、スレッド周辺にコラーゲンが増生、顔全体に挿入することで、小じわが改善・肌のハリがアップしますが、このトキシルは、コーティングされたボトックス様作用が緩徐に溶け出し、ナチュラルな表情ジワの改善・オイリースキンの改善・毛穴の改善・リフトアップ効果など、マイルドなボトックス作用が加わり、さらに美肌効果が期待できます。
コグが付いたスレッドに比べ、皮膚への親和性が高いので、治療後の違和感がないのも特徴です。
適応箇所
● 顔全体
● 口元のもたつき
● 頬下のもたつき
● マリオネットライン
● フェイスラインのたるみ
● 目元の小じわ
● 眉のリフトアップ
● オイリースキン
● 毛穴の改善
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当院のスレッドリフト
への取り組み
スレッド治療は事前アセスメントが重要です。
たるみの原因把握とデザイン力が結果を左右するため、患者さまが何に悩まれていて、その悩みを解決するためには、どこにどの糸を何本入れれば良いか十分に検討します。
スレッドの挿入はブラインド的ですが、挿入し始めたら手先の感触と頭の中で「今、糸がどこにどう入っているか」を想像し、最も効果的で安全な位置に入っていることを感じながら、1本ずつ丁寧に挿入しています。
そのため、顔の解剖学の勉強・復習や、最新のテクニックを学ぶため学会やセミナーに積極的に参加し、常に知識・技術をアップデートするよう心がけています。
清家院長がおすすめする理由
ナチュラルな
フェイスリフト術
スレッドリフトは糸リフトとも言い、外科手術に使う医療用の糸を使った皮膚の引き締め・たるみ治療です。皮下に挿入した糸は徐々に自然に溶けてなくなりますが、同時に新しいコラーゲンが新生され、肌のハリやたるみが改善します。自然な変化で、たるみを切らずに改善したい方に適しています。糸の形状や長さなどの違いで種類があり、症状に応じて使い分けます。外科的なフェイスリフトと異なり、皮膚を切らないので手術跡のような傷跡が残ることがありません。当院で人気のたるみ治療サーマクール・ウルセラなどの機械系の治療やヒアルロン酸注入との組合せもおすすめです。
治療の流れ
1.メイクオフ(顔治療の場合)
診察前にメイクオフ(お化粧・日焼け止め)をお願いいたします。
クレンジングをご用意しておりますので、
ご希望の方はスタッフへお声掛けください。2.診察
医師がアセスメントして糸の種類・本数・挿入デザインを決定します。
3.麻酔
表面麻酔で治療部位の痛みを和らげます。
必要に応じて浸潤麻酔・ブロック麻酔で更に痛みを軽減します。(別途費用要)4.消毒&マーキング
消毒&デザインをマーキングします。
5.治療開始
糸を挿入していきます。
6.チェック&終了
治療完了後、起きた状態でバランスを確認。
必要に応じて糸を追加して調整します。
お肌に問題が無ければ、糸の挿入部にテープを貼って終了です。
治療のポイント
所要時間 | 【治療時間】5~20分 ※注入本数によります 【麻酔時間】約30分 |
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治療間隔 | 症状により異なります。 医師の指示に従ってください。 |
痛み | 麻酔で痛みを軽減します。 ※治療後約1週間 洗顔・メイクの際、肌を押さえると痛みを感じる場合がありますが、 時間とともに無くなります。 |
お化粧 | 当日はお控えください。 翌日から可能です。 |
副作用・リスク | 痛み、腫れ、内出血、左右差、凹凸、糸の拒否反応 |
治療を受けられない場合 | 以下に当てはまる方は、 事前にご申告ください。 ・抗凝固剤を飲んでいる ・血がとまりにくい ・糖尿病、自己免疫疾患 ・現在治療中の疾患や過去に既往歴がある |
注意事項 | 治療当日は激しい運動や 過度な摩擦・圧迫、飲酒、 長時間の入浴は控えてください。 |
治療費
よくある質問
スレッドリフト後のダウンタイムについて教えてください。
施術や麻酔による腫れや内出血が見られます。また、糸がなじむまで痛みを伴う場合があります。腫れは数日程度、内出血や痛みは1週間ほど続く場合があります。
スレッドリフトの後、メイクはできますか?
糸の刺入部にテープを貼りますが、それ以外の部位はメイク可能です。
ただ、糸が肌の組織に馴染むまでは、肌を触ると痛みを感じる場合がありますので、優しく扱うようにしてください。
スレッドリフトの後、食事はできますか?
はい、普段通り食事して頂けます。
しかし、治療直後は麻酔が効いていて食べずらかったり、口の周りに糸を入れた場合には、口を開けにくくなる場合があります。スレッドリフト後の食事は麻酔が切れてから、あまり口を大きく開けなくても良い物をオススメします。
糸はどれくらいで無くなりますか?
糸の素材によって、溶けるまでの期間が異なりますが、当院で使用している糸の素材は、すべてPDOというもので、おおよそ半年くらいで完全に溶けて無くなってしまうとされています。
糸が無くなると効果も無くなるのでしょうか?
スレッドの効果は糸による物理的な引き上げ効果がメインではなく、糸を入れることにより得られる、糸周辺のコラーゲン増生による引き締め効果です。
一度増えたコラーゲンは数年残っていますので、糸が無くなると同時に効果も無くなるということではありません。
ただ、スレッドを入れれば老化が止まるということではないので、自然な老化とスレッド効果のバランスにおいて、自然な老化のほうが上回る場合、効果が無くなったと感じる可能性があります。
より維持・改善するためには、定期的にスレッドを入れる、あるいは、その他のたるみ治療(サーマクールなどの高周波、ウルセラなどのハイフ、ヒアルロン酸注入など)を行ったり、組み合わせることをオススメします。
監修医師
Junko Seike清家 純子 院長
- 1993年
- 関西医科大学医学部卒業、
同年 京都大学医学部付属病院形成外科教室入局 - 2001年
- シロノクリニック入職
シロノクリニック大阪院 院長に就任し、21年半、院長を務める - 2023年1月
- シロノJクリニック開設
- 日本レーザー医学会
- 日本形成外科学会
- 日本抗加齢医学会
- 日本美容皮膚科学会
- ほか
- サーマクール認定医
- ウルセラ認定医
- ドクターシーラボ開発顧問&認定医師
- ガルデルマ認定レスチレン(ヒアルロン酸注入剤)トレーニングドクター
- ほか