GLP-1ダイエット注射
無理せず食欲をコントロール
健康のためのダイエット
痩せるホルモンと呼ばれるGLP-1を注射で補うことで、
食欲を抑え太りにくい体へ導くダイエット方法です。
こんな方に、こんな時に
- ストレスなくダイエットしたい
- 主治医から健康のためにダイエットするよう言われている
- 食欲を抑えて肥満を改善したい
- 肥満気味で血圧が高い
- 肥満気味で膝が痛い
- リバウンドを繰り返したくない
- 肥満を改善し、肥満による病気を予防したい
GLP-1とは
GLP-1は、もともと体の中で作られる誰もが持っているホルモンです。食事を摂ると、小腸の細胞の一部が刺激され消化ホルモンが分泌されます。消化ホルモンとは、食べたものを分解する消化液の分泌や消化管の運動などを調節するもので、その中には、すい臓のβ細胞を刺激してインスリンの分泌を増加させる働きを持つものが存在します。これらのホルモンを総称してインクレチンと呼び、このインクレチンの一つが「GLP-1」です。
食事という刺激でGLP-1が小腸の細胞から分泌されると、すい臓のβ細胞にあるGLP-1受容体に結合します。その際に血糖値(血液中の糖の濃度)が高いと、インスリンが分泌し血糖値を下げるように働きます。血糖値が低い場合はインスリンの分泌を促進することはありません。
GLP-1注射でダイエットが可能な理由
先に述べた作用によって、日本では糖尿病の治療薬として(2023年6月時点)認可を受けて使われていますが、海外では肥満治療・ダイエットに使われています。
GLP-1は、インスリン分泌を促して血糖値を下げるだけでなく様々な作用があり、食欲中枢の機能を抑える働きや胃の蠕動運動を抑える働きもあるため、食欲が低下しダイエット効果が期待できます。
また、脂肪細胞には、皮下や内臓に分布して余分なエネルギーを脂肪にしてため込む「白色脂肪細胞」と脂肪を燃焼しエネルギーを産生する「褐色脂肪細胞」がありますが、GLP-1は、白色脂肪細胞を分解、褐色脂肪細胞のエネルギー産生を促すため、余分な脂肪が燃焼されダイエット効果につながります。さらに、ブドウ糖の産生を抑える作用もあるため、脂肪肝の予防効果も期待できます。
GLP-1の主な作用
- ・インスリン分泌を促し血糖値をさげる
- ・食欲中枢を抑制して満腹感を維持
- ・消化管の運動を抑制し食欲を低下
- ・脂肪燃焼を促進
- ・骨格筋へ糖を取り込み糖の利用を促進
- ・腎臓を保護する(利尿作用・ナトリウムを排泄)
- ・自己免疫性炎症疾患の抑制
- ・心機能の向上、血圧の安定化、狭心症・心筋梗塞の予防
清家院長がおすすめする理由
GLP-1は世界各国で肥満治療薬として
認可されています
WHO(世界保健機構)のデータをもとにOur World in Data が1975年から2016年にかけて世界195か国1億2890万人のBMI(ボディマスインデックス)による肥満度の傾向をまとめた調査において、世界の肥満人口は年々増え続けていることが示されました。肥満は単に整容的な問題ではなく、糖尿病や高血圧、命に関わる心臓血管系の病気につながり、グローバルでは肥満は深刻な病気の問題として捉えられています。GLP-1は、肥満に対して副作用の面より健康上のメリットが大きいとして、世界各国で肥満治療薬として認可されています。海外の学会に参加すると、GLP-1注射や内服薬での肥満改善による病気や死亡率の低下など、メリットが多く発表されているのを目の当たりにします。日本の肥満率は世界ランキングでさほど高くないこともあってか、日本においてはまだ肥満治療薬としての使用は厚生労働省の認可を受けていませんが、糖尿病の治療薬としては認可されています。
そのため、GLP-1注射は美容目的でのダイエットにはおすすめしませんが、中高年の肥満でセルフダイエットが難しく健康への影響が懸念される方は、自由診療の範囲において利用する価値はあると考えています。実際に当院では、血圧が改善した、コレステロール値や中性脂肪が減って健康状態が良くなった、体重が軽くなって体重の負荷によって生じていた膝の痛みが軽減された、治療期間が終わったあともリバウンドしにくくなったなど多くの嬉しいお声をいただいています。
治療の流れ
1.問診
ダイエット問診票にご記入頂きます。
2.聞き取り・体重測定(看護師)
ダイエット問診票の内容をもとに、
看護師による聞き取り・内容確認・体重測定を行います。3.診察・カウンセリング(医師)
ダイエット問診票と看護師による聞き取りの内容をもとに、
医師による診察・カウンセリングを行います。
GLP-1注射が適応かその他のダイエット方法がよいかなど、判断しアドバイスいたします。4.使用方法のトレーニング
医師の診察の上でGLP-1注射の使用が適切と判断し治療希望の場合は、
GLP-1注射を安全にご使用いただくため、使用方法・管理方法などトレーニングを行います。5.治療開始
毎日1回ご自宅にて自己注射を行っていただきます。
使用方法・用量(1回に注射する量)は、自己判断で変更せず指示通りに行ってください。6.1か月ごとの診察
使用中は、1か月ごとに診察を受けていただきます。
体重の増減・副作用をチェックし継続または中止の判断などを行います。
また、定期的に採血による検査を行います。7.目標体重達成&維持療法
治療のポイント
適応 | ・BMI27以上の成人肥満 ・肥満による健康上の医学的問題がある成人 |
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効果 | 体重減少、減少後の維持 |
副作用 | 吐き気・嘔吐、頭痛、胃痛、下痢、注射部の腫れ、倦怠感、便秘、めまい、低血糖、 アレルギー、頻脈 |
禁忌 | ・甲状腺髄様癌(MTC)である、またはその家族歴がある ・多発性内分泌主要2型(MEN2)である、またはその家族歴がある ・授乳中、授乳の予定がある ・インスリン使用中である |
適応注意 | 以下に当てはまる方は、 事前にご申告ください。 ・胃腸が弱い ・すい臓、腎臓、肝臓に問題がある ・胆石 ・鬱などのメンタル的な問題を抱えている ・その他病歴・既往歴がある |
治療費
監修医師
Junko Seike清家 純子 院長
- 1993年
- 関西医科大学医学部卒業、
同年 京都大学医学部付属病院形成外科教室入局 - 2001年
- シロノクリニック入職
シロノクリニック大阪院 院長に就任し、21年半、院長を務める - 2023年1月
- シロノJクリニック開設
- 日本レーザー医学会
- 日本形成外科学会
- 日本抗加齢医学会
- 日本美容皮膚科学会
- ほか
- サーマクール認定医
- ウルセラ認定医
- ドクターシーラボ開発顧問&認定医師
- ガルデルマ認定レスチレン(ヒアルロン酸注入剤)トレーニングドクター
- ほか